
やさしく愛して
第1章 やさしく愛して
4
歩きながら、わたし、また、と言ってしまったわ、と思った。
わたし、衛藤さんに、また会いたいと思っているのだわ。
つぎに、衛藤さんと会ったのは、休日の買い物帰りだった。
衛藤さんが、詩を貼り替えていた。
「その詩は、
工藤直子さんの、
『のはらうた』ですね」
「あっ、
こんにちは。
『のはらうた』の、
工藤さんです。
あっ、
いや、
はい、
『のはらうた』です」
「あはは。
ああ、おかしい。
ほんとに、
あわてんぼうさん」
「いや、
その、
そうだ、
杉崎さん。
詩がお好きなら、
私のファイルしている詩を、
ご覧になりませんか」
「いいんですか」
「はい。
三千はあると思います。」
「そんなに」
「お時間があるのでしたら、
コーヒーも淹れますので、
よかったらどうぞ」
「ありがとうございます。
読ませてください」
と言って、衛藤さんの経営している塾で、パソコンにファイルしている詩を読んだ。
そのあいだ、衛藤さんは、わたしの買い物品の、冷蔵ものと冷凍ものを、冷蔵庫に入れてくれた。
なんと優しい、なんと気遣いのできる人だろうかと思った。
歩きながら、わたし、また、と言ってしまったわ、と思った。
わたし、衛藤さんに、また会いたいと思っているのだわ。
つぎに、衛藤さんと会ったのは、休日の買い物帰りだった。
衛藤さんが、詩を貼り替えていた。
「その詩は、
工藤直子さんの、
『のはらうた』ですね」
「あっ、
こんにちは。
『のはらうた』の、
工藤さんです。
あっ、
いや、
はい、
『のはらうた』です」
「あはは。
ああ、おかしい。
ほんとに、
あわてんぼうさん」
「いや、
その、
そうだ、
杉崎さん。
詩がお好きなら、
私のファイルしている詩を、
ご覧になりませんか」
「いいんですか」
「はい。
三千はあると思います。」
「そんなに」
「お時間があるのでしたら、
コーヒーも淹れますので、
よかったらどうぞ」
「ありがとうございます。
読ませてください」
と言って、衛藤さんの経営している塾で、パソコンにファイルしている詩を読んだ。
そのあいだ、衛藤さんは、わたしの買い物品の、冷蔵ものと冷凍ものを、冷蔵庫に入れてくれた。
なんと優しい、なんと気遣いのできる人だろうかと思った。
