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どすけべカメラマンに犯されています!

第5章 紹介しよう、オレの恋人だ

ふっと微笑んで、髪を撫でられる。

厳重には、ウイッグの髪だけれど。

……不覚にも、その優しい微笑みと手つきにときめいてしまった。

「ぁ……」

「今の表情、すげぇ良かったよ」

カシャ、カシャ、とシャッターを切る。

仕事なのに、優しい顔をしている由奈はかなりレア、なんじゃないかな……?

「今、何考えてた?可愛い顔して」

「……由奈の、事を……考えてました……」

思考がふわふわしてしまって、吸い寄せられるように何でも答えてしまう。

魔法にでも、かかったかのように。

「っ、くく。……オレのこと考えてそんな顔してたのか?」

「……仕事中に優しい顔をしてる由奈は、きっと珍しいんだろうと」

「ん?あぁ……優しい顔、してたか」

ヒカリだから、自然に顔が緩むんだよ。
締まりがなくて悪かったな。

そう続ける言葉にも、きゅんとしてしまって。

……どうやら今日の僕はおかしいらしい。

「僕の、恋人だからですか?」

「そうだ。お前が特別だから」

この感情は、何だろうか。

専門時代にも、この不思議な感覚に襲われることがたまにあった。

でも、何だかはよく分からない。

得体の知れない温かいものが、僕の中に流れ込んでくる。

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