
take a breather
第19章 ROMANCE
「あの…智くん…」
「なに?」
「手…そろそろ離さない?」
店の外に出ても手を離さない智くん
「俺と手繋ぐの嫌?」
「…嫌ではない…」
さっきは自分から握ったくらいだし…
でも、大勢の人が行き交う街中で繋ぐのはどうなんだ?
「んふっ…嫌じゃないんだ?
じゃあまた後で繋ごうね?」
ふにゃっと嬉しそうに笑ってから
俺の手を離した
智くんの家に着き玄関を開ける
「ただいま〜」
智くんが帰宅の挨拶をすると母親が顔を出した
「お帰り〜、って
あら?櫻井さんも一緒だったの?」
「こんにちは、お邪魔します」
「いらっしゃい、今日もよろしくね〜
櫻井さんのおかげで智の成績が急上昇で助かるわ〜」
「いえ、俺のおかげじゃなくて
智くん本人が頑張ってるからですよ」
「まぁまぁ、褒め上手だこと
これだから智も頑張れるのね?」
「おう!メッチャ頑張れる」
「ふふっ、これなら志望校変えても大丈夫かしら」
「え?智くん、志望校変えるの?」
聞いてないけど
今の調子で行けばもっと上の大学も狙えるのは狙える
「まぁ…出来ればだけど
翔ちゃんと同じ大学行けたらな、なんて…」
恥ずかしそうに指で鼻の頭をかいた
「うちの大学…?」
「出来れば…だよ?
今の俺じゃ、全然無理なのわかってるから」
「ううんっ、無理じゃない!
まだ1年近くあるんだから間に合うよ!」
智くんが同じ大学…
「翔ちゃんにそう言って貰えてヤル気出た」
「俺も一緒に頑張るから」
「ありがと…早速教えて貰っていい?」
「うんっ!」
「ふたりともがんばってね
後でお茶持っていくわ」
お母さんの声援を背に受け階段を上がった
「なに?」
「手…そろそろ離さない?」
店の外に出ても手を離さない智くん
「俺と手繋ぐの嫌?」
「…嫌ではない…」
さっきは自分から握ったくらいだし…
でも、大勢の人が行き交う街中で繋ぐのはどうなんだ?
「んふっ…嫌じゃないんだ?
じゃあまた後で繋ごうね?」
ふにゃっと嬉しそうに笑ってから
俺の手を離した
智くんの家に着き玄関を開ける
「ただいま〜」
智くんが帰宅の挨拶をすると母親が顔を出した
「お帰り〜、って
あら?櫻井さんも一緒だったの?」
「こんにちは、お邪魔します」
「いらっしゃい、今日もよろしくね〜
櫻井さんのおかげで智の成績が急上昇で助かるわ〜」
「いえ、俺のおかげじゃなくて
智くん本人が頑張ってるからですよ」
「まぁまぁ、褒め上手だこと
これだから智も頑張れるのね?」
「おう!メッチャ頑張れる」
「ふふっ、これなら志望校変えても大丈夫かしら」
「え?智くん、志望校変えるの?」
聞いてないけど
今の調子で行けばもっと上の大学も狙えるのは狙える
「まぁ…出来ればだけど
翔ちゃんと同じ大学行けたらな、なんて…」
恥ずかしそうに指で鼻の頭をかいた
「うちの大学…?」
「出来れば…だよ?
今の俺じゃ、全然無理なのわかってるから」
「ううんっ、無理じゃない!
まだ1年近くあるんだから間に合うよ!」
智くんが同じ大学…
「翔ちゃんにそう言って貰えてヤル気出た」
「俺も一緒に頑張るから」
「ありがと…早速教えて貰っていい?」
「うんっ!」
「ふたりともがんばってね
後でお茶持っていくわ」
お母さんの声援を背に受け階段を上がった
