
take a breather
第19章 ROMANCE
「えっ⁈なに⁈なに⁈なんでっ⁈」
急に腕を掴まれ半ばパニック状態の雅紀
そりゃそうだよな
面識なんてないと言ってもいい奴に腕を掴まれてんだから
「放してやれよ
そいつにとってはハグなんて癖みたいなもんだから
悪気があってやってる訳じゃないんだよ」
そう言って彼の背後からあらわれたのは
苦笑いを浮かべた潤だった
「じゅ〜ん」
雅紀が眉毛を下げ情けない声を出す
彼は潤の方をチラッと見
もう一度雅紀の方に向き直ると
仕方なし、という感じで雅紀の腕を放した
「はぁ〜ありがと〜」
誰に対しての『ありがとう』なのかわからないが
雅紀はホッと息を吐くとお礼を言った
「…コイツじゃないの?」
ボソッと聞こえる呟き
声の主を見ると
俯き加減の彼が俺の方を向いていた
俺に聞いてる?
「あの…なにが?」
もし、俺への問いなら
質問の意味がわからない
「翔ちゃんが憧れてるダンサーってコイツじゃないの?」
帽子を目深に被っていた彼が顔を上げた
「…智くんっ⁈」
帽子のツバに隠れていた瞳は間違いなく智くんのモノ
「え⁉︎なんで⁈どうして⁈どういう事⁈
なんで智くんがっ⁈」
さっきの雅紀以上にパニック状態の俺
「えっ!翔と『憧れの君』知り合い⁈」
「はっ⁈翔が言ってた憧れのダンサーって智なの⁈」
「へっ?俺⁈」
俺を皮切りに、4人が連鎖的にパニックに陥った
急に腕を掴まれ半ばパニック状態の雅紀
そりゃそうだよな
面識なんてないと言ってもいい奴に腕を掴まれてんだから
「放してやれよ
そいつにとってはハグなんて癖みたいなもんだから
悪気があってやってる訳じゃないんだよ」
そう言って彼の背後からあらわれたのは
苦笑いを浮かべた潤だった
「じゅ〜ん」
雅紀が眉毛を下げ情けない声を出す
彼は潤の方をチラッと見
もう一度雅紀の方に向き直ると
仕方なし、という感じで雅紀の腕を放した
「はぁ〜ありがと〜」
誰に対しての『ありがとう』なのかわからないが
雅紀はホッと息を吐くとお礼を言った
「…コイツじゃないの?」
ボソッと聞こえる呟き
声の主を見ると
俯き加減の彼が俺の方を向いていた
俺に聞いてる?
「あの…なにが?」
もし、俺への問いなら
質問の意味がわからない
「翔ちゃんが憧れてるダンサーってコイツじゃないの?」
帽子を目深に被っていた彼が顔を上げた
「…智くんっ⁈」
帽子のツバに隠れていた瞳は間違いなく智くんのモノ
「え⁉︎なんで⁈どうして⁈どういう事⁈
なんで智くんがっ⁈」
さっきの雅紀以上にパニック状態の俺
「えっ!翔と『憧れの君』知り合い⁈」
「はっ⁈翔が言ってた憧れのダンサーって智なの⁈」
「へっ?俺⁈」
俺を皮切りに、4人が連鎖的にパニックに陥った
