
take a breather
第19章 ROMANCE
「さてと…バトルまでまだ時間あるよね?」
雅紀が俺に向き直る
「あと15分くらいかな」
「じゃあさ、お茶しよ?
踊ったから喉乾いちゃった」
「しょうがないなぁ…
早く行くぞ、始まるまでには戻って来たいから」
「わかってるって
俺だって潤の応援したいもん」
「あー!もう前の方いっぱいだぁ
空いてる席はなさそうだねぇ」
誰のせいだよ…
『わかってる』って言ったくせに
小腹が空いたからってケーキセット頼みやがって
確かに始まるまでには間に合ったけど
会場前方にセッティングされた折り畳み式の椅子は全て人で埋まっていた
「仕方ない…立ちっぱなしになるけど、ここで観るか」
立ち見席の最前列ど真ん中…
前の観客が座っているからかえって観やすいかも
「お?観やすいじゃん」
「ん、結果オーライだな」
先程までとは違い
ステージ上にはDJブースが設置されていた
DJが音楽を切り替えると
ステージ袖からMCらしき人が出て来た
その後について歩いてくる人たち…
列の先頭の方に潤を見つけた
「あ〜潤だ〜!
お〜い!じゅーんっ!頑張れ〜!」
雅紀がステージに向かって手を大きく振ると
潤が俺たちに気が付き、ニヤッと笑うと親指を立てた
その後、続々と出てくる参加者…
彼らしき姿はまだ見えない
今年は出ないのかな…毎年出るとは限らないもんね
そう思っていたら…
「あっ!」
列の最後尾にキャップを目深に被った人が…
ここからじゃよくわからないけど、多分彼だよね?
やっぱり去年よりもひと回り体つきが大きくなったみたいだ
久しぶりに見た彼から
目が離せない…
雅紀が俺に向き直る
「あと15分くらいかな」
「じゃあさ、お茶しよ?
踊ったから喉乾いちゃった」
「しょうがないなぁ…
早く行くぞ、始まるまでには戻って来たいから」
「わかってるって
俺だって潤の応援したいもん」
「あー!もう前の方いっぱいだぁ
空いてる席はなさそうだねぇ」
誰のせいだよ…
『わかってる』って言ったくせに
小腹が空いたからってケーキセット頼みやがって
確かに始まるまでには間に合ったけど
会場前方にセッティングされた折り畳み式の椅子は全て人で埋まっていた
「仕方ない…立ちっぱなしになるけど、ここで観るか」
立ち見席の最前列ど真ん中…
前の観客が座っているからかえって観やすいかも
「お?観やすいじゃん」
「ん、結果オーライだな」
先程までとは違い
ステージ上にはDJブースが設置されていた
DJが音楽を切り替えると
ステージ袖からMCらしき人が出て来た
その後について歩いてくる人たち…
列の先頭の方に潤を見つけた
「あ〜潤だ〜!
お〜い!じゅーんっ!頑張れ〜!」
雅紀がステージに向かって手を大きく振ると
潤が俺たちに気が付き、ニヤッと笑うと親指を立てた
その後、続々と出てくる参加者…
彼らしき姿はまだ見えない
今年は出ないのかな…毎年出るとは限らないもんね
そう思っていたら…
「あっ!」
列の最後尾にキャップを目深に被った人が…
ここからじゃよくわからないけど、多分彼だよね?
やっぱり去年よりもひと回り体つきが大きくなったみたいだ
久しぶりに見た彼から
目が離せない…
