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take a breather

第3章 このままもっと

「それで?ニノの言ってることが正しかったってわかって、その後どうしたの?」

「ん~、とりあえずは誰とも付き合わないでいようと思った
自分から本気で好きになる人が出来るまでひとりでいようって」

「そういえばこの2、3年聞いてなかったよな。潤の恋バナ」

「だろ?ずっと男友達とばっか遊んでたよ」

「そこからなんでニノのこと好きになったの?」

「カズと飲んでたらさ、たまたま何人かの飲み友達と遭遇したの
まぁ、よく行く店だから会っても不思議じゃないんだけど

そしたらそいつらの中にカズのこと気に入っちゃたヤツがいて
俺が知らないところでアプローチまでしててさ
それ知った時、カズに手ぇ出してんじゃねえよ、って腹が立ったんだよ」

「それって突然来たの?
ニノのこと好きだって気持ち」

「そう、突然だった。自分でも驚くぐらいな。
でもさ、そうなると俺、黙ってられないからすぐにカズに想いを伝えたんだよ」

「ニノも潤のこと好きだったんだからすぐにオッケー貰えたんだろ?」

「いーや。そこからが大変だったんだって。
コイツ、俺のこと好きだってこと隠したままでさ、俺に課題出しやがった」

ニノの頭に手を乗せ苦笑する潤に対し、ニノはニヤっと笑った。

あっ、コイツ、昔からこういうとこあったな…
良からぬこと、というか、何か企んでそうな表情。
普段は天使のような可愛い顔してるのに、やることがたまに悪魔なんだよなぁ。

何をやらされたんだか知らないけど、キツイ課題だったんだろうな…

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