
take a breather
第18章 君への想い
「じゃあ、始めましょ
ここに立って目を閉じてください」
「う、うん」
少し緊張…ちゃんと辿り着けますように
ひとつ深呼吸をして
ゆっくりと目を閉じた
「願い事を頭の中で唱えながら
ゆっくりと進んでください」
1歩…また1歩…
『翔くんにちゃんと想いが届けられますように…』
頭の中で何度も唱えながら
ゆっくりと歩みを進める…
「そう…良い調子…
そのまま真っ直ぐ」
少し前から聞こえる風ちゃんの声
その声のする方へと向かって行く
かなり進んだと思うんだけど
目を閉じてると10メートルって長いんだな…
「もう少しですよ…あと3歩…2歩…1歩」
「えっ⁉︎うわっ!」
風ちゃんの声を信用し
カウントダウンに合わせて足を進めたら
石にぶつかり思いっきりつまづいた
『転ぶっ!』
そう思った瞬間
抱き留められ転ばずに済んだ
「はぁ…ありがと、ふう…」
『風ちゃん』と言おうとして顔をあげると
僕を抱き留めていたのは風ちゃんじゃなく翔くん?
「え…なんで?」
なんで翔くんがここにいる?
「無事辿り着いたね
願い事、叶いそう?」
僕を抱き留めたままの翔くんに
優しい微笑みと優しい声で質問された
「あ…えと…多分、大丈夫…」
翔くんなら僕の気持ち…ちゃんと聞いてくれるでしょ?
ここに立って目を閉じてください」
「う、うん」
少し緊張…ちゃんと辿り着けますように
ひとつ深呼吸をして
ゆっくりと目を閉じた
「願い事を頭の中で唱えながら
ゆっくりと進んでください」
1歩…また1歩…
『翔くんにちゃんと想いが届けられますように…』
頭の中で何度も唱えながら
ゆっくりと歩みを進める…
「そう…良い調子…
そのまま真っ直ぐ」
少し前から聞こえる風ちゃんの声
その声のする方へと向かって行く
かなり進んだと思うんだけど
目を閉じてると10メートルって長いんだな…
「もう少しですよ…あと3歩…2歩…1歩」
「えっ⁉︎うわっ!」
風ちゃんの声を信用し
カウントダウンに合わせて足を進めたら
石にぶつかり思いっきりつまづいた
『転ぶっ!』
そう思った瞬間
抱き留められ転ばずに済んだ
「はぁ…ありがと、ふう…」
『風ちゃん』と言おうとして顔をあげると
僕を抱き留めていたのは風ちゃんじゃなく翔くん?
「え…なんで?」
なんで翔くんがここにいる?
「無事辿り着いたね
願い事、叶いそう?」
僕を抱き留めたままの翔くんに
優しい微笑みと優しい声で質問された
「あ…えと…多分、大丈夫…」
翔くんなら僕の気持ち…ちゃんと聞いてくれるでしょ?
