
take a breather
第18章 君への想い
清水の舞台は現在改修工事中で
ちゃんとは見られなかったけど、高さは確認出来た
実際こんな所から飛び降りたら死んじゃうじゃん、と思ったけど
大怪我だけで済んだ人もいるらしい
下の木々がクッションになって死に至らなかったんだって
自然の力って凄いね
風ちゃんに教えて貰って『音羽の水』も飲んだし
これで後は恋愛の神様にお祈りして、占いをするだけ
この旅行中に翔くんに気持ちを伝えて
結果駄目だとしても
人生の悔いは少し減らせるかな
翔くんが誰かと一緒にいる姿を見る度に不安や嫉妬を感じるよりも
僕の心の為に、告白して気持ちにケジメを付けた方がいい
翔くんの事だから、友達関係は続けてくれるでしょ?
これからも一緒に飲みに行ければそれでいい…
あ、でも抱きついちゃうのは大目に見てね?
「大野さん、ここですよ」
白い鳥居の前に『地主神社』『えんむすび』と書かれた板
「なんか凄いアピール…」
「効き目ありそうでしょ?」
「うん…バッチリありそう」
まずは神社でお参り
いつもより多めのお賽銭
『どうか上手く告白出来ますように…』
『翔くんと上手くいきますように』とはお祈り出来ない
だって、それは翔くんが決める事だから…
僕は翔くんに上手く想いを伝えられる事だけを祈った
そして風ちゃんが言っていた占い
「これ?」
道の真ん中に大きな石があり『恋占いの石』と書かれている
「そうです。あっちにも石があるでしょ?」
風ちゃんの指差す方を見ると
10メートル位先に、もう一つ同じような石がある
「うん、あるね」
「ここから、あそこまで目を閉じて歩いて
無事に辿り着ければ恋が叶うんですよ」
「え?目を閉じて歩くの?無理でしょ」
「周りは声を掛けて良いんです
だから、俺が大野さんを導いてあげますよ」
「なんだ…良かった
ひとりじゃ絶対無理だったよ」
「さ、始めますか
他の方たちもお待ちのようなんで」
僕の周りには数人の女の子たち
「そ、そうだねっ、早く始めよう」
男が恋占いをやるなんて恥ずかしい…
早く終わらせよう
ちゃんとは見られなかったけど、高さは確認出来た
実際こんな所から飛び降りたら死んじゃうじゃん、と思ったけど
大怪我だけで済んだ人もいるらしい
下の木々がクッションになって死に至らなかったんだって
自然の力って凄いね
風ちゃんに教えて貰って『音羽の水』も飲んだし
これで後は恋愛の神様にお祈りして、占いをするだけ
この旅行中に翔くんに気持ちを伝えて
結果駄目だとしても
人生の悔いは少し減らせるかな
翔くんが誰かと一緒にいる姿を見る度に不安や嫉妬を感じるよりも
僕の心の為に、告白して気持ちにケジメを付けた方がいい
翔くんの事だから、友達関係は続けてくれるでしょ?
これからも一緒に飲みに行ければそれでいい…
あ、でも抱きついちゃうのは大目に見てね?
「大野さん、ここですよ」
白い鳥居の前に『地主神社』『えんむすび』と書かれた板
「なんか凄いアピール…」
「効き目ありそうでしょ?」
「うん…バッチリありそう」
まずは神社でお参り
いつもより多めのお賽銭
『どうか上手く告白出来ますように…』
『翔くんと上手くいきますように』とはお祈り出来ない
だって、それは翔くんが決める事だから…
僕は翔くんに上手く想いを伝えられる事だけを祈った
そして風ちゃんが言っていた占い
「これ?」
道の真ん中に大きな石があり『恋占いの石』と書かれている
「そうです。あっちにも石があるでしょ?」
風ちゃんの指差す方を見ると
10メートル位先に、もう一つ同じような石がある
「うん、あるね」
「ここから、あそこまで目を閉じて歩いて
無事に辿り着ければ恋が叶うんですよ」
「え?目を閉じて歩くの?無理でしょ」
「周りは声を掛けて良いんです
だから、俺が大野さんを導いてあげますよ」
「なんだ…良かった
ひとりじゃ絶対無理だったよ」
「さ、始めますか
他の方たちもお待ちのようなんで」
僕の周りには数人の女の子たち
「そ、そうだねっ、早く始めよう」
男が恋占いをやるなんて恥ずかしい…
早く終わらせよう
