
take a breather
第18章 君への想い
お昼に何を食べるか決めかねたまま
お店の建ち並ぶ商店街を歩く
その中の一軒
土産屋の中で翔くんがあの娘とふたりきりでいる姿を見つけた
照れ臭そうに笑う翔くん…
「…なんで?」
「大野さん?」
風ちゃんが、立ち止まった僕を不思議そうに見る
ふたりきりは駄目って自分で言ってたのに…
楽しそうに談笑するふたり
そんな表情するんだ…
翔くんの笑顔はたくさん見てきた
でもそんな風に照れ笑いする翔くん、初めて見たよ
ふたりの姿をこれ以上見ていたくなくて
足早にそこから立ち去った
翔くんの恋愛対象はやっぱり女の子?
そりゃそうだよね…それが普通なんだ…
「大野さん…大丈夫ですか?」
心配そうな風ちゃんの声…
風ちゃんも気がついたよね
翔くんがあの娘とふたりだけでいたこと…
「ん…大丈夫…わかってた事だし…
風ちゃんが応援してくれたのは嬉しかったけど
現実はこんなもんだよ…」
「まだ何も決まってませんよ?
ただふたりで土産品見てただけでしょ?」
「ありがとう風ちゃん、気遣ってくれて…
でももういいよ…期待して落ち込むくらいなら
初めから期待なんてしない方がいい…」
翔くんが僕の事を好きになってくれる可能性なんて、初めからないんだから
「そんな簡単に諦められる想いなんですか?」
「風ちゃん?」
いつもヘラヘラしてるとは言わないけど
普段あまり真面目な顔で話すことがないから
真剣な表情で僕を見る風ちゃんに、正直驚いた
お店の建ち並ぶ商店街を歩く
その中の一軒
土産屋の中で翔くんがあの娘とふたりきりでいる姿を見つけた
照れ臭そうに笑う翔くん…
「…なんで?」
「大野さん?」
風ちゃんが、立ち止まった僕を不思議そうに見る
ふたりきりは駄目って自分で言ってたのに…
楽しそうに談笑するふたり
そんな表情するんだ…
翔くんの笑顔はたくさん見てきた
でもそんな風に照れ笑いする翔くん、初めて見たよ
ふたりの姿をこれ以上見ていたくなくて
足早にそこから立ち去った
翔くんの恋愛対象はやっぱり女の子?
そりゃそうだよね…それが普通なんだ…
「大野さん…大丈夫ですか?」
心配そうな風ちゃんの声…
風ちゃんも気がついたよね
翔くんがあの娘とふたりだけでいたこと…
「ん…大丈夫…わかってた事だし…
風ちゃんが応援してくれたのは嬉しかったけど
現実はこんなもんだよ…」
「まだ何も決まってませんよ?
ただふたりで土産品見てただけでしょ?」
「ありがとう風ちゃん、気遣ってくれて…
でももういいよ…期待して落ち込むくらいなら
初めから期待なんてしない方がいい…」
翔くんが僕の事を好きになってくれる可能性なんて、初めからないんだから
「そんな簡単に諦められる想いなんですか?」
「風ちゃん?」
いつもヘラヘラしてるとは言わないけど
普段あまり真面目な顔で話すことがないから
真剣な表情で僕を見る風ちゃんに、正直驚いた
