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take a breather

第18章 君への想い

「朝食は1階のレストランでビュッフェだから」

「うん、わかった」

「じゃあ、おやすみ」

「おやすみ」

「おやすみなさい」

ホテルの部屋の前で翔くんと別れた

部屋に入ると風ちゃんはベッドの上で大の字になる

「はぁ〜、疲れたぁ…」

「朝からバスに乗りっぱなしだから
結構、体に来てるよね」

「ですよねぇ…」

「ねぇ、ここ天然温泉あるんだよね?
行かない?」

「温泉?ん〜、俺は部屋風呂でいいかなぁ…
それにお酒飲んで来ちゃったから、少し休みたい」

「そっか…残念…」

「櫻井さんに声掛けてみたらどうです?
櫻井さん、飲んでないし」

「飲んでないけど、いいのかな…
僕に付き合わせてばかり」

「大丈夫ですよ
それに櫻井さんも温泉好きって言ってたし
喜んで行きますよ
それにツアコンの仕事はお客様に満足してもらう事、ですからね」

翔くんとふたりで温泉…

「聞いてみようかな…」

「聞くなら早い方がいいですよ?
風呂入っちゃうかもしれないんで」

「うん」

早速、携帯電話で翔くんに連絡するとオッケーの返事を貰えた

「行くって…」

今にも眠りに落ちそうな風ちゃんに声を掛ける

「よかったですね…」

「風ちゃん、寝るなら布団被った方がいいよ
風邪ひいちゃう」

「は〜い…」

着替えの準備をして
もう一度風ちゃんに声を掛ける

「じゃあ行ってくるね」

「いってら…」

後半、声が消えていく…
こりゃ相当眠いんだな

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