
take a breather
第18章 君への想い
「ご馳走さまでした」
お店を出て風ちゃんが満足げに翔くんに挨拶をする
「ねぇ…僕までご馳走になっちゃったけど
いいの?
高いんでしょ?ここ…」
風ちゃんには奢る約束をしてたけど
僕にはそんな必要ない訳で…
それなのに翔くんは『カードで支払うからいいよ』と、僕からも代金を受け取らなかった
「ん、大丈夫
俺が勝手に予約して連れて来たんだから
今日は俺がゴチするよ」
「でも…」
「いいじゃないですか、大野さん
櫻井さんが奢ってくれるって言うんですから
花を持たせてあげましょうよ」
「風磨、お前は少し謙虚さを学べ」
「へ〜い」
ふたりが軽口を叩き合っていても
なんだか申し訳なくて…
「智…」
「ん?」
「そんなに気になるならさ
旅行から帰ったら智の奢りで飲みに行こうよ」
「ん、それくらいいくらでも…」
「え〜、大野さんの奢りかぁ…
どこに連れてってもらおうかなぁ」
「お前を連れてく必要ないだろ」
「あ、ですよねぇ」
「え?風ちゃんも一緒に行こうよ
今回のツアーの手配とかでお世話になってるし
たまにはご馳走するよ」
「いいえ〜、遠慮させていただきます
謙虚さを学ばないと…ね?櫻井さん」
「よくわかってるじゃねぇか
察する力がある奴は先輩に可愛がられるぞ?風磨」
翔くんが風ちゃんの肩に腕を回す
「あざーっす」
またふたりで楽しそう…
いいなぁ、風ちゃん…
お店を出て風ちゃんが満足げに翔くんに挨拶をする
「ねぇ…僕までご馳走になっちゃったけど
いいの?
高いんでしょ?ここ…」
風ちゃんには奢る約束をしてたけど
僕にはそんな必要ない訳で…
それなのに翔くんは『カードで支払うからいいよ』と、僕からも代金を受け取らなかった
「ん、大丈夫
俺が勝手に予約して連れて来たんだから
今日は俺がゴチするよ」
「でも…」
「いいじゃないですか、大野さん
櫻井さんが奢ってくれるって言うんですから
花を持たせてあげましょうよ」
「風磨、お前は少し謙虚さを学べ」
「へ〜い」
ふたりが軽口を叩き合っていても
なんだか申し訳なくて…
「智…」
「ん?」
「そんなに気になるならさ
旅行から帰ったら智の奢りで飲みに行こうよ」
「ん、それくらいいくらでも…」
「え〜、大野さんの奢りかぁ…
どこに連れてってもらおうかなぁ」
「お前を連れてく必要ないだろ」
「あ、ですよねぇ」
「え?風ちゃんも一緒に行こうよ
今回のツアーの手配とかでお世話になってるし
たまにはご馳走するよ」
「いいえ〜、遠慮させていただきます
謙虚さを学ばないと…ね?櫻井さん」
「よくわかってるじゃねぇか
察する力がある奴は先輩に可愛がられるぞ?風磨」
翔くんが風ちゃんの肩に腕を回す
「あざーっす」
またふたりで楽しそう…
いいなぁ、風ちゃん…
