
take a breather
第18章 君への想い
翔くんが連れて行ってくれたのは京懐石のお店
「ここでしか食べられない物がいいかと思って」
「なんか緊張する…」
建物がいかにも老舗の高級店ぽい
「ははっ、そんな畏まらなくて大丈夫だよ?
難しいマナーがあるわけじゃないから」
「でもここ、相当高いんじゃないっすか?
いつもこんな所で食ってんすか?」
「いや、ひとりだと蕎麦とかうどんとかで済ませる事が多いかな?
前に『京懐石付きツアー』で使わせて貰った事があるんだ」
「なるほど…」
「本物を経験しておくのもいいだろ?
なかなか京都まで来ないだろうし
肉料理とかなら東京でも旨い店はいくらでもあるからな」
「流石っすね、勉強になります」
落ち着いた雰囲気の座敷の部屋で提供される懐石料理
美しく盛り付けられた料理に舌鼓を打つ
「おいし…」
「気に入って貰えた?」
隣に座る翔くんを見る
「うんっ。見た目も味も繊細…
器も素敵だよね」
翔くんはホッとしたように微笑みを浮かべる
「智に喜んでもらえてよかった」
「風ちゃんのおかげ?
昼間約束したから連れてきて貰えたんでしょ?」
「はぁ…大野さん、そんな訳ないでしょ」
正面を見ると呆れ気味の風ちゃん
「風ちゃん?」
「あのね?京懐石のコースですよ?
予約なしで来られるわけないでしょ
俺が言わなくても
はじめから櫻井さんはここに連れて来てくれるつもりだったって事ですよ」
「えっ⁈そうなの?」
再び翔くんを見る
「ん〜、まぁね…さっきも言ったけど
ここでしか食べられない物食べさせたかったから」
「ありがと…翔くん」
「いえいえ…お客様に満足していただく事がツアコンの仕事なんでね」
だとしても嬉しい
僕たちの為に考えてくれてたんだもん
「ここでしか食べられない物がいいかと思って」
「なんか緊張する…」
建物がいかにも老舗の高級店ぽい
「ははっ、そんな畏まらなくて大丈夫だよ?
難しいマナーがあるわけじゃないから」
「でもここ、相当高いんじゃないっすか?
いつもこんな所で食ってんすか?」
「いや、ひとりだと蕎麦とかうどんとかで済ませる事が多いかな?
前に『京懐石付きツアー』で使わせて貰った事があるんだ」
「なるほど…」
「本物を経験しておくのもいいだろ?
なかなか京都まで来ないだろうし
肉料理とかなら東京でも旨い店はいくらでもあるからな」
「流石っすね、勉強になります」
落ち着いた雰囲気の座敷の部屋で提供される懐石料理
美しく盛り付けられた料理に舌鼓を打つ
「おいし…」
「気に入って貰えた?」
隣に座る翔くんを見る
「うんっ。見た目も味も繊細…
器も素敵だよね」
翔くんはホッとしたように微笑みを浮かべる
「智に喜んでもらえてよかった」
「風ちゃんのおかげ?
昼間約束したから連れてきて貰えたんでしょ?」
「はぁ…大野さん、そんな訳ないでしょ」
正面を見ると呆れ気味の風ちゃん
「風ちゃん?」
「あのね?京懐石のコースですよ?
予約なしで来られるわけないでしょ
俺が言わなくても
はじめから櫻井さんはここに連れて来てくれるつもりだったって事ですよ」
「えっ⁈そうなの?」
再び翔くんを見る
「ん〜、まぁね…さっきも言ったけど
ここでしか食べられない物食べさせたかったから」
「ありがと…翔くん」
「いえいえ…お客様に満足していただく事がツアコンの仕事なんでね」
だとしても嬉しい
僕たちの為に考えてくれてたんだもん
