
take a breather
第18章 君への想い
ホテルの部屋はもちろん風ちゃんとふたり部屋
荷物を置いて部屋の中を一通り確認しロビーへ向かった
「夜メシ、何食わせてくれんだろ?
櫻井さんの奢りなんだからいい物食わせてもらおっと」
「本当に翔くんに払わせるの?」
「もちろん♪
だって自分で良いって言ってたし」
「それはそうだけど…」
「あ、いた。櫻井さん」
風ちゃんの声に前を見れば
翔くんとツアー客にいた女性同士の親子が話していた
近づいて行くと『すみません』と謝ってる翔くん
『残念ですね、また今度』とふたりは立ち去っていった
「何かトラブルでもあったんですか?」
風ちゃんが翔くんに聞くと少しだけ困ったような表情をした翔くん
「いや、『食事一緒にどうですか?』って誘われただけ」
「ツアコンって食事誘われたりするんですか」
「ん?たまにね」
「へぇ〜、で?誘いに乗る時あるんですか?」
「基本は行かないようにしてる
お酒飲まされると困るし
仕事で来てるから飲み過ぎるのはまずいからね?」
「なるほど…
でも今の方、親子で来てるのに誘うんですね?
せっかくふたりで来てるんだから
親子水入らずで、とか思わないのかな」
「あ〜、うん…そうだね…」
なんか翔くんの喋りの歯切れが悪い
「もしかして櫻井さん、狙われてたりして
『娘の彼氏に』なんて…」
風ちゃんがニヤッと笑う
狙われてる?翔くんが?
今まで考えた事もなかったけど
でもそれって普通にあり得ることだよね…
見た目カッコよくて、英語も話せて
ツアコンだから旅先では頼りになる
女性からしてみれば十分『旅先の素敵な出会い』
「バカ言ってないでメシ行くぞ」
「は〜い」
バカなこと…でいいんだよね?
荷物を置いて部屋の中を一通り確認しロビーへ向かった
「夜メシ、何食わせてくれんだろ?
櫻井さんの奢りなんだからいい物食わせてもらおっと」
「本当に翔くんに払わせるの?」
「もちろん♪
だって自分で良いって言ってたし」
「それはそうだけど…」
「あ、いた。櫻井さん」
風ちゃんの声に前を見れば
翔くんとツアー客にいた女性同士の親子が話していた
近づいて行くと『すみません』と謝ってる翔くん
『残念ですね、また今度』とふたりは立ち去っていった
「何かトラブルでもあったんですか?」
風ちゃんが翔くんに聞くと少しだけ困ったような表情をした翔くん
「いや、『食事一緒にどうですか?』って誘われただけ」
「ツアコンって食事誘われたりするんですか」
「ん?たまにね」
「へぇ〜、で?誘いに乗る時あるんですか?」
「基本は行かないようにしてる
お酒飲まされると困るし
仕事で来てるから飲み過ぎるのはまずいからね?」
「なるほど…
でも今の方、親子で来てるのに誘うんですね?
せっかくふたりで来てるんだから
親子水入らずで、とか思わないのかな」
「あ〜、うん…そうだね…」
なんか翔くんの喋りの歯切れが悪い
「もしかして櫻井さん、狙われてたりして
『娘の彼氏に』なんて…」
風ちゃんがニヤッと笑う
狙われてる?翔くんが?
今まで考えた事もなかったけど
でもそれって普通にあり得ることだよね…
見た目カッコよくて、英語も話せて
ツアコンだから旅先では頼りになる
女性からしてみれば十分『旅先の素敵な出会い』
「バカ言ってないでメシ行くぞ」
「は〜い」
バカなこと…でいいんだよね?
