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take a breather

第18章 君への想い

集合時間ギリギリまで見学しバスに戻る

「おかえり」

バスの前でお客さんを迎えてる翔くん

「「ただいま」」

「どうだった?京都最初の見学場所は?」

「博物館、凄く良かった
もっとゆっくり観ていたいくらいだよ」

「明日は色々な所巡るから
まだまだ博物館並みに国宝級の仏像を観られるよ」

「うんっ、楽しみにしてる」

「これからホテルにチェックインして
それから夕ご飯な?」

「わかった」

先にバスに乗り込む風ちゃんに続き
タラップに足を掛けた所で僕の肩に翔くんの手が掛かる

「荷物置いたらロビーで待ってる」

耳元で囁かれる翔くんの声

「う、うん…」

他のお客さんに聞こえないようにとの配慮なんだろうけど
翔くんの声を耳元で聴くだけでドキドキしちゃう

熱くなる頬を自覚しながら席に座った

既に座席に座ってる風ちゃんが僕を見て不思議そうな顔をする

「大野さん、なんで顔赤いんですか?」

「え、あ…バ、バスの中、暑いからかな?」

「今、乗ったばかりなのに?」

「僕、すぐ反応しちゃうから…」

「へぇ〜…」

疑わしそうな目で僕を見る

こんなんじゃ本当に風ちゃんに僕の気持ちバレちゃうよ…

もっと気をつけないと…
って言っても、突然の翔くんの行動にどう対処したらいいのか…

んー…悩む…

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