
take a breather
第3章 このままもっと
「あっ…」
智くんがいきなり声をあげた。
智くんを見て、更に智くんの視線の先を見る。
「ようっ、おふたりさん!
相変わらず仲いいねぇ」
片手を挙げそう声を掛けてきたのは
紫色のロングコートを着て、夜なのにサングラスをかけている潤だった。
そして、その隣にいる人物に視線を移す。
「ニノ⁉」
「久しぶり、翔ちゃん、大野さん」
派手な潤の隣にひっそりと佇むニノ。
こちらは紺のダッフルコートにベージュのチノパンと至って控えめな服装。
「どうしたの?珍しい。
ニノがこっちに来るなんて」
「潤くんが一緒に行こう、って言うから来た」
「今までだって散々誘っても来なかったのに」
潤が来るときにはいつも声は掛けてた
それでもこの5年、1度も誘いに乗ったことはなかった。
「今回は特別」
「特別?なんで?」
「ま、その話は追い追いするからさ。
まずは店に入ろうぜ。
こんな寒い所で立ち話する必要もないだろ」
潤がニノの肩に手を回し歩き始めたからその後をついてった。
歩き始めても潤の手はニノの肩から離れることはなく
それどころか冷たい風から守るように肩を抱き寄せる。
とても自然なその動き…
ふたりの距離感ってそんなに近かったっけ?
そう聞こうと隣を歩く智くんを見ると
智くんは優しく微笑んでいて、その表情はとても幸せそうで…
「ん?どうかした?」
俺の視線に気が付いたのか、智くんが優しい笑みを浮かべたまま俺を見る
すると、またいつもと違う鼓動を刻み出した俺の心臓。
「う、ううん。なんでもない…」
「そう…」
だからなんなんだよ…この不整脈
智くんがいきなり声をあげた。
智くんを見て、更に智くんの視線の先を見る。
「ようっ、おふたりさん!
相変わらず仲いいねぇ」
片手を挙げそう声を掛けてきたのは
紫色のロングコートを着て、夜なのにサングラスをかけている潤だった。
そして、その隣にいる人物に視線を移す。
「ニノ⁉」
「久しぶり、翔ちゃん、大野さん」
派手な潤の隣にひっそりと佇むニノ。
こちらは紺のダッフルコートにベージュのチノパンと至って控えめな服装。
「どうしたの?珍しい。
ニノがこっちに来るなんて」
「潤くんが一緒に行こう、って言うから来た」
「今までだって散々誘っても来なかったのに」
潤が来るときにはいつも声は掛けてた
それでもこの5年、1度も誘いに乗ったことはなかった。
「今回は特別」
「特別?なんで?」
「ま、その話は追い追いするからさ。
まずは店に入ろうぜ。
こんな寒い所で立ち話する必要もないだろ」
潤がニノの肩に手を回し歩き始めたからその後をついてった。
歩き始めても潤の手はニノの肩から離れることはなく
それどころか冷たい風から守るように肩を抱き寄せる。
とても自然なその動き…
ふたりの距離感ってそんなに近かったっけ?
そう聞こうと隣を歩く智くんを見ると
智くんは優しく微笑んでいて、その表情はとても幸せそうで…
「ん?どうかした?」
俺の視線に気が付いたのか、智くんが優しい笑みを浮かべたまま俺を見る
すると、またいつもと違う鼓動を刻み出した俺の心臓。
「う、ううん。なんでもない…」
「そう…」
だからなんなんだよ…この不整脈
