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take a breather

第12章 Step and Go

「俺はショウを裏切らないよ?」

「そんなの口だけならなんとでも言える…
彼だってそうだった
智がそうじゃないなんて保証はない…」

確かに…

「でも俺、同時にふたりを愛せるほど器用じゃねぇし」

「そんなことない
智 器用だって話ししたじゃん」

「あれは手先の話だろ?
性格的にふたりと同時に恋愛するなんて面倒くさいこと出来ないよ」

「恋愛を面倒くさいなんて言う奴が本気の恋愛出来ると思わないけど?」

ああ言えばこう言う…これだから頭のいいヤツは…

お前が頭の中だけで答えを出そうとするなら
俺は体で答えを出させてやるよ

俺が知りたいのはお前が本当は俺の事をどう思っているか

のらりくらりと俺の質問をかわそうとしているけど
本当は俺の事 好きなんだろ?

本気で拒絶するつもりなら
頭の良いお前なら確実に逃げられる方法を探せるんだろうから

スクッと椅子から立ち上がる

「智?」

呼び掛けるショウを無視してショウの真横に立った

こちらを見上げるショウの頬を両手でしっかりと挟み込む

余計な事ばかり言うその口 塞いでやるから

俺の想いを受け入れられるかどうか
頭じゃなく心で感じろよ

「えっ⁈なに⁈…んっ…」

驚きの声を上げるショウの唇に勢いよく唇を合わせ
そのまま舌を滑り込ませる

「んんっ!」

瞬時に顔を背けようとするのを力尽くで押さえた

避けるのを無理だと悟ったショウは
俺の腕を掴み引き離そうとする

でも俺 背は低いけど力はあんだよね

ショウの抵抗は御構い無しで
その舌を追いかけ絡めとった

「んっ…ふ…」

次第に弱まってくるショウの手の力…

もうわかったんじゃねぇの?

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