
take a breather
第12章 Step and Go
週頭のせいか客の少ない店内
カズの視界に入らない席を選び座った
アイツに見られてると思うとそれだけで落ち着かない
「あの…智 ごめん…俺 本当にフるとかそんなつもりじゃなくて…
智がそこまで本気で言ってくれてると思ってなかったから
きっと俺のこと可哀想と思って慰めてくれたんだろうぐらいに考えてた」
同情くらいに思われたか…
「あのさ…これだけはちゃんと言っとくな
俺、ショウのこと好きだから」
「智…」
ちょっと驚いた表情
俺に好意を持たれてると思ってなかったか
そんなにアピールしてた訳じゃねぇから当然か…
「最初にあんなことしといて信じてくれって言っても無理な話だけど
でも可哀想と思ってお前に付き合いを申し込んだ訳じゃない」
「そっか…哀れまれた訳じゃなかったんだ
智にまでそんな風に思われたら惨め過ぎると思ったけど良かった…」
「はじまりは多分同情だったよ
夜な夜な相手を変えてまで人の熱を欲してるなんて可哀想なヤツだって…」
「まぁ、正常な人ならそう思うよね」
「翌朝 目が覚めて
俺にくっついてたお前見た時思ったんだ
人の温もりを求めてるお前をなんとかしてやれないかって」
ショウが自嘲気味に笑う
「ほんと馬鹿なマネしてた…
朝になれば更に寂しさ感じるのに
一瞬だけでも彼を思い出したくて
だから相手にはなるべく手を出させなかった
ちゃんと抱かれれば『この人は彼じゃない』って思い知らされるから
体の中に熱さえ吐き出して貰えればそれで良かったんだ」
だからあんな一方的な行為をしてたのか…
「大抵の男はそれで満足してくれてたし…
そういう人を選んで相手になって貰ってたっていうのもあるんだけど
智はある意味誤算…
マサキからの紹介だから大丈夫だと思ったのに…」
苦笑いをして俺を見つめるショウ
「予想外に面倒くさいヤツだった?」
「ははっ…マサキに聞いたの?」
「あぁ、『面倒くさいヤツに会ったからもうやめる』って」
「ほんと面倒くさい…
思い出したくない感情を思い出させるんだから…」
カズの視界に入らない席を選び座った
アイツに見られてると思うとそれだけで落ち着かない
「あの…智 ごめん…俺 本当にフるとかそんなつもりじゃなくて…
智がそこまで本気で言ってくれてると思ってなかったから
きっと俺のこと可哀想と思って慰めてくれたんだろうぐらいに考えてた」
同情くらいに思われたか…
「あのさ…これだけはちゃんと言っとくな
俺、ショウのこと好きだから」
「智…」
ちょっと驚いた表情
俺に好意を持たれてると思ってなかったか
そんなにアピールしてた訳じゃねぇから当然か…
「最初にあんなことしといて信じてくれって言っても無理な話だけど
でも可哀想と思ってお前に付き合いを申し込んだ訳じゃない」
「そっか…哀れまれた訳じゃなかったんだ
智にまでそんな風に思われたら惨め過ぎると思ったけど良かった…」
「はじまりは多分同情だったよ
夜な夜な相手を変えてまで人の熱を欲してるなんて可哀想なヤツだって…」
「まぁ、正常な人ならそう思うよね」
「翌朝 目が覚めて
俺にくっついてたお前見た時思ったんだ
人の温もりを求めてるお前をなんとかしてやれないかって」
ショウが自嘲気味に笑う
「ほんと馬鹿なマネしてた…
朝になれば更に寂しさ感じるのに
一瞬だけでも彼を思い出したくて
だから相手にはなるべく手を出させなかった
ちゃんと抱かれれば『この人は彼じゃない』って思い知らされるから
体の中に熱さえ吐き出して貰えればそれで良かったんだ」
だからあんな一方的な行為をしてたのか…
「大抵の男はそれで満足してくれてたし…
そういう人を選んで相手になって貰ってたっていうのもあるんだけど
智はある意味誤算…
マサキからの紹介だから大丈夫だと思ったのに…」
苦笑いをして俺を見つめるショウ
「予想外に面倒くさいヤツだった?」
「ははっ…マサキに聞いたの?」
「あぁ、『面倒くさいヤツに会ったからもうやめる』って」
「ほんと面倒くさい…
思い出したくない感情を思い出させるんだから…」
