
take a breather
第12章 Step and Go
「あ、智 来てたんだ」
噂をすればなんとやら…
「おう。珍しいな週の頭にショウがここに来るなんて」
ここで会えるのは週一くらい
しかもその殆どが週末で
こんな週の頭にショウが来ることは滅多にない
「ん、ちょっと飲みたくなって…」
当たり前のように俺の隣に座るようになったショウ
「そっか…」
「いらっしゃいショウ
今日は何飲む?」
「ウォッカマティーニ」
「了解」
マサキがカクテルを作る準備に入る
「ねぇねぇ、ショウ」
逆隣に座っていたカズが身を乗り出すようにしてショウに話し掛けた
「ん?なに?」
ショウがカズの方を向いたから
ふたりの会話の邪魔をしないようにカクテルグラスを手に取り少し身を引いた
カクテルを口に含んだ瞬間
「ショウ、智のことフッたんだって?」
っ⁈
「ゲホッ!」
思わず口から酒を吹き出してしまった
「おまっ…何聞いてんだよっ!」
「智 大丈夫⁈」
ショウが自分のおしぼりでカウンターを拭きながら
俺の口元を俺のおしぼりで拭いてくれる
「あぁ!ごめんっ、大丈夫だから」
おしぼりを受け取り自分でカウンターを掃除する
「あの…俺断りはしたけど
そんなフったとかじゃないから…」
「え〜、断ったんだからフったんでしょ?
智メチャメチャ落ち込んでたけどぉ?」
「えっ?」
驚いたように俺の事を見た
「だからっ…お前は余計なことを言うなっ」
せっかく一昨日は軽く流して終わらせたのに
ショウが変な気を遣うだろうが!
「カズ そろそろ演奏戻って?」
マサキがショウの前にカクテルを置きながらカズに促す
「は〜い、お邪魔虫は消えま〜す」
「全くもうアイツは…」
ピアノに向かうカズの背中を苦笑いして見るマサキ
「ごめんね、大野さん。よかったらテーブル席使って?
またアイツが戻ってくるかもしれないから」
「え…あぁ…うん。ショウあっちの席行こう」
「う、ん…」
俺が立ち上がるとショウも立ち上がりついてきてくれた
噂をすればなんとやら…
「おう。珍しいな週の頭にショウがここに来るなんて」
ここで会えるのは週一くらい
しかもその殆どが週末で
こんな週の頭にショウが来ることは滅多にない
「ん、ちょっと飲みたくなって…」
当たり前のように俺の隣に座るようになったショウ
「そっか…」
「いらっしゃいショウ
今日は何飲む?」
「ウォッカマティーニ」
「了解」
マサキがカクテルを作る準備に入る
「ねぇねぇ、ショウ」
逆隣に座っていたカズが身を乗り出すようにしてショウに話し掛けた
「ん?なに?」
ショウがカズの方を向いたから
ふたりの会話の邪魔をしないようにカクテルグラスを手に取り少し身を引いた
カクテルを口に含んだ瞬間
「ショウ、智のことフッたんだって?」
っ⁈
「ゲホッ!」
思わず口から酒を吹き出してしまった
「おまっ…何聞いてんだよっ!」
「智 大丈夫⁈」
ショウが自分のおしぼりでカウンターを拭きながら
俺の口元を俺のおしぼりで拭いてくれる
「あぁ!ごめんっ、大丈夫だから」
おしぼりを受け取り自分でカウンターを掃除する
「あの…俺断りはしたけど
そんなフったとかじゃないから…」
「え〜、断ったんだからフったんでしょ?
智メチャメチャ落ち込んでたけどぉ?」
「えっ?」
驚いたように俺の事を見た
「だからっ…お前は余計なことを言うなっ」
せっかく一昨日は軽く流して終わらせたのに
ショウが変な気を遣うだろうが!
「カズ そろそろ演奏戻って?」
マサキがショウの前にカクテルを置きながらカズに促す
「は〜い、お邪魔虫は消えま〜す」
「全くもうアイツは…」
ピアノに向かうカズの背中を苦笑いして見るマサキ
「ごめんね、大野さん。よかったらテーブル席使って?
またアイツが戻ってくるかもしれないから」
「え…あぁ…うん。ショウあっちの席行こう」
「う、ん…」
俺が立ち上がるとショウも立ち上がりついてきてくれた
