
take a breather
第10章 Lotus
「知念くんも遠慮しないで食いな?」
相葉さんが気を遣って声を掛けても俯き返事もしない
「勝手について来てその態度はないんじゃないの?
だったら最初からついて来んなっての…」
カズさんが面白くなさそうに指摘すると
ビクッと肩を震わせた
「あんたさ、大野さんに振られたんだよね?
いつまでそうやってしつこく付きまとってんの?」
振られた?侑李くんが智くんに?
「付きまとってなんか…
ただ心配で様子見に来ただけで…」
「そんなの余計なお世話なんだよ
だいたいさぁ 大野さんが独立急いだのだってあんたの為なんだからね?
振られた人と一緒に仕事するの辛いだろうからってさ
それなのに恩を仇で返すわけ?」
「カズ やめろ」
智くんが止めに入った
「えっ!?そうなんですか?
僕 知らなくて…」
侑李くんが目を見開いて智くんを見る
「ん〜、でもまぁ元々自分の店は開くつもりでいたし
それがちょっと早まったくらいだから
いいキッカケになったよ」
「はぁ〜、あんた ほんとお人好し…
そうやって庇うから知念くんもスッパリと諦めきれないんじゃないの?」
「カズ 言い過ぎだよ?」
「だって焦れったいんだもん
振った相手に優しくするから相手もつけ上がるんでしょ?
大野さんが好きになってくれるかも、なんて有り得ない勘違いするんだよ」
「おおちゃんにはおおちゃんの考えがあってのことなんだから
カズが知らない おおちゃんと知念くんの歴史もあるでしょ?」
相葉さんが優しく諭すとカズさんが口を閉ざした
「ごめんな カズ…
お前が言うこともわかるんだけどさ
長年一緒に働いてきた侑李は 俺にとって可愛い弟分には変わりはないんだ
冷たく突き放すことなんて出来ねぇよ…」
苦笑いする智くんと その向こうには今にも泣き出しそうに顔を歪める侑李くんがいた
相葉さんが気を遣って声を掛けても俯き返事もしない
「勝手について来てその態度はないんじゃないの?
だったら最初からついて来んなっての…」
カズさんが面白くなさそうに指摘すると
ビクッと肩を震わせた
「あんたさ、大野さんに振られたんだよね?
いつまでそうやってしつこく付きまとってんの?」
振られた?侑李くんが智くんに?
「付きまとってなんか…
ただ心配で様子見に来ただけで…」
「そんなの余計なお世話なんだよ
だいたいさぁ 大野さんが独立急いだのだってあんたの為なんだからね?
振られた人と一緒に仕事するの辛いだろうからってさ
それなのに恩を仇で返すわけ?」
「カズ やめろ」
智くんが止めに入った
「えっ!?そうなんですか?
僕 知らなくて…」
侑李くんが目を見開いて智くんを見る
「ん〜、でもまぁ元々自分の店は開くつもりでいたし
それがちょっと早まったくらいだから
いいキッカケになったよ」
「はぁ〜、あんた ほんとお人好し…
そうやって庇うから知念くんもスッパリと諦めきれないんじゃないの?」
「カズ 言い過ぎだよ?」
「だって焦れったいんだもん
振った相手に優しくするから相手もつけ上がるんでしょ?
大野さんが好きになってくれるかも、なんて有り得ない勘違いするんだよ」
「おおちゃんにはおおちゃんの考えがあってのことなんだから
カズが知らない おおちゃんと知念くんの歴史もあるでしょ?」
相葉さんが優しく諭すとカズさんが口を閉ざした
「ごめんな カズ…
お前が言うこともわかるんだけどさ
長年一緒に働いてきた侑李は 俺にとって可愛い弟分には変わりはないんだ
冷たく突き放すことなんて出来ねぇよ…」
苦笑いする智くんと その向こうには今にも泣き出しそうに顔を歪める侑李くんがいた
