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take a breather

第10章 Lotus

「とりあえずビールでいい?」

相葉さんがみんなに聞くとみんな首を縦に振る

店員さんを呼んで相葉さんがビールとみんなが食べそうな物を適当にオーダーした

「あとは?何が食べたい?」

「俺、刺身食いてぇ…」

智くんがメニュー表をペラペラと捲る

「じゃあ刺身の盛り合わせで頼んじゃおう
翔ちゃんも刺身好きだもんね」

「はい」

「俺は今ので十分
足りなければ後で頼むよ」

「カズはあんま食べないもんな
知念くんは?何か食べたい物ある?」

「僕もそんなに食べる方ではないので大丈夫です」

「そっか。じゃあ足りなそうなら追加しような」

相葉さんが話をまとめオーダーを済ませた

「で、どうなの?大野さん
店の方は順調に準備進んでんの?」

「ん、もう発注は全部掛けてあるし
あとはどのパンを店に並べるかだな」

「当然メロンパンは置いてくれるんだろうね?」

「カズが買いに来てくれるなら置くよ」

「もちろん行かせていただきますよ?
長い付き合いなんだから」

「サンキュー」

「ミルクフランスも置くんでしょ?」

相葉さんがニコッと笑って聞いた

「ミルクフランス?
なんで?相葉さん好きなの?聞いたことないけど」

カズさんが不思議そうに相葉さんを見る

「ううん、俺じゃなくて翔ちゃんが好きなの」

「あぁ、なるほど翔ちゃんがね」

俺を見て微笑むカズさん

「あ、でもミルクフランスも美味しかったですけど
クロワッサンも美味しかったですよ?」

「美味しかったってことは もう食べたの?」

「はい。先日 焼きたて食べさせて貰って
凄く美味くて感動しました」

「よかったねぇ 大野さん
感動したってさ」

カズさんは両肘をテーブルにつき手を組む
その上に顎を乗せると ニヤニヤ笑いながら智くんを見た

「おう。翔ちゃんの為に一所懸命作ったかんな」

智くんが嬉しそうに笑った

「ふふっ、あんたってほんとバカが付くほど正直…」

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