
take a breather
第10章 Lotus
智くんの店を訪ねてから2日後
「もしもし…」
『翔ちゃん!連絡待ってたよ』
智くんに電話を掛けると ワンコールが終わらないうちに電話に出た
「急なんだけど、今 智くんのお店の近くの得意先に来てるんだ
ここでの仕事が終わったら寄らせて貰おうかと思って」
『ほんと?やったね
今ね、丁度パン焼いてたんだ
なんか今日あたり翔ちゃんが来る気がしてさ』
「え〜、ほんとぉ?」
『ほんとほんと、俺たち以心伝心なんだよ』
「そうかなぁ…」
『そうなの!』
「ふふっ…じゃあそういう事にしておくよ」
『うんうん』
言い切る智くんが可笑しくて
でも『以心伝心』なんて言われた事が嬉しくて
智くんの言う事を受け入れると 智くんは更に嬉しそうに頷くんだ
智くんと出会ってまだ1週間も経ってないし
会ったのはたった2回なのに 気心が知れた昔からの友人みたいだ
「じゃあ、早く仕事終わらせて行くから」
『うん、気を付けて来てね』
「ありがとう…」
智くんとの約束通り すぐに仕事を終わらせ店に向かった
「こんにちは」
「翔ちゃん!いらっしゃい!」
ドアを開けた瞬間 智くんが奥から満面の笑みで出てきた
その笑顔を見ただけでなぜが胸が『きゅっ』てなった
「あ…お邪魔します…」
「えぇ〜、なんかよそよそしい〜」
智くんが唇を尖らせた
「あ、ごめん…」
「んふっ、いいよぉ 謝らなくて
さ、おいで?」
「うん…えっ?」
返事をした俺の手を智くんが掴んだ
「行こう?」
智くんが俺の顔を見て微笑んだ
「あ…うん…」
ほんの少しの距離なのに…
いい歳した男同士なのに…
なぜふたり 手を繋いで歩いてる?
「もしもし…」
『翔ちゃん!連絡待ってたよ』
智くんに電話を掛けると ワンコールが終わらないうちに電話に出た
「急なんだけど、今 智くんのお店の近くの得意先に来てるんだ
ここでの仕事が終わったら寄らせて貰おうかと思って」
『ほんと?やったね
今ね、丁度パン焼いてたんだ
なんか今日あたり翔ちゃんが来る気がしてさ』
「え〜、ほんとぉ?」
『ほんとほんと、俺たち以心伝心なんだよ』
「そうかなぁ…」
『そうなの!』
「ふふっ…じゃあそういう事にしておくよ」
『うんうん』
言い切る智くんが可笑しくて
でも『以心伝心』なんて言われた事が嬉しくて
智くんの言う事を受け入れると 智くんは更に嬉しそうに頷くんだ
智くんと出会ってまだ1週間も経ってないし
会ったのはたった2回なのに 気心が知れた昔からの友人みたいだ
「じゃあ、早く仕事終わらせて行くから」
『うん、気を付けて来てね』
「ありがとう…」
智くんとの約束通り すぐに仕事を終わらせ店に向かった
「こんにちは」
「翔ちゃん!いらっしゃい!」
ドアを開けた瞬間 智くんが奥から満面の笑みで出てきた
その笑顔を見ただけでなぜが胸が『きゅっ』てなった
「あ…お邪魔します…」
「えぇ〜、なんかよそよそしい〜」
智くんが唇を尖らせた
「あ、ごめん…」
「んふっ、いいよぉ 謝らなくて
さ、おいで?」
「うん…えっ?」
返事をした俺の手を智くんが掴んだ
「行こう?」
智くんが俺の顔を見て微笑んだ
「あ…うん…」
ほんの少しの距離なのに…
いい歳した男同士なのに…
なぜふたり 手を繋いで歩いてる?
