
take a breather
第10章 Lotus
その後も何種類かのパンをご馳走になって
贅沢なランチを終えた
「ご馳走さまでした」
「どうだった?俺の作ったパン」
「どれも美味しかったよ
ミルクフランスも美味しかったけど
クロワッサンは絶品だった
なかなか焼きたてを食べる機会なんてないから」
「翔ちゃんの為ならいつでも焼いてあげるよ?」
『翔ちゃんの為』とか言われると 社交辞令だとしても嬉しい
言われ慣れないセリフだよな…
「ありがとう、智くん
でも 今度はお店がオープンしたら食べに来させて貰うね」
「それまで来てくれないの?」
「いや、来るよ
袋が出来上がったら納品に来ないと」
「それってどれくらいかかるの?」
「開店まであと2週間でしょ?
2、3日前までには届けるよ」
「そんなに会えないの?」
智くんが寂しそうな顔をした
「そんなにって言われても…」
他に用もないし…
「またパン食べて感想聞かせて欲しいな…
今日は作ってないパンもあるし
翔ちゃんの都合のいい日でいいから」
縋るような目で見つめられると断りづらい…
「毎日どこかの得意先には顔を出すから
この辺りに来る時でいいなら寄らせて貰うよ?」
「ほんとっ?」
「うん…でもいつになるかは わからないよ?」
「うん!いつでもいい!
来られそうな時は連絡ちょうだい?」
「わかった」
「んふっ…次は何のパン焼こうかなぁ…」
明らかにウキウキしている智くん
なんだか子供が遠足を楽しみにしてるみたいだ
そういう俺も 実は内心ウキウキしてたりする
智くんは次 どんなパンを焼いて
どんなコトバを聞かせてくれるんだろう、って
贅沢なランチを終えた
「ご馳走さまでした」
「どうだった?俺の作ったパン」
「どれも美味しかったよ
ミルクフランスも美味しかったけど
クロワッサンは絶品だった
なかなか焼きたてを食べる機会なんてないから」
「翔ちゃんの為ならいつでも焼いてあげるよ?」
『翔ちゃんの為』とか言われると 社交辞令だとしても嬉しい
言われ慣れないセリフだよな…
「ありがとう、智くん
でも 今度はお店がオープンしたら食べに来させて貰うね」
「それまで来てくれないの?」
「いや、来るよ
袋が出来上がったら納品に来ないと」
「それってどれくらいかかるの?」
「開店まであと2週間でしょ?
2、3日前までには届けるよ」
「そんなに会えないの?」
智くんが寂しそうな顔をした
「そんなにって言われても…」
他に用もないし…
「またパン食べて感想聞かせて欲しいな…
今日は作ってないパンもあるし
翔ちゃんの都合のいい日でいいから」
縋るような目で見つめられると断りづらい…
「毎日どこかの得意先には顔を出すから
この辺りに来る時でいいなら寄らせて貰うよ?」
「ほんとっ?」
「うん…でもいつになるかは わからないよ?」
「うん!いつでもいい!
来られそうな時は連絡ちょうだい?」
「わかった」
「んふっ…次は何のパン焼こうかなぁ…」
明らかにウキウキしている智くん
なんだか子供が遠足を楽しみにしてるみたいだ
そういう俺も 実は内心ウキウキしてたりする
智くんは次 どんなパンを焼いて
どんなコトバを聞かせてくれるんだろう、って
