
take a breather
第1章 Now or Never
待ちに待った翔くんの誕生日当日。
駅に着くと俺を見つけた翔くんが笑顔で駆け寄ってきた。
「ごめんね、待たせちゃった?」
「ふふっ、嬉しくて早く来ちゃった」
なんだろ。今日の翔くんはいつもに増して可愛く見える。
「智くん?」
見とれていると、目の前の翔くんが小首を傾げる。
マジヤベェ…こんなキュートな翔くんとふたりきりで過ごせるなんて夢のよう。
はじめてあった日もふたりきりで夜を過ごしたけど、あの時と今日とじゃ状況は大違い…
今日はちゃんと恋人として会ってるわけだし…
翔くんからお泊まりしたい、みたいな感じだったし…
下心を持つなと言う方が無理だろ…
「智くん?どうしたの?」
「あっ!ううん。何でもないよ?
じゃあ行こうか」
「うん」
流石に手は繋げないけど、ふたり肩を寄せあって歩いていく。
駅から10分ほどの所にあるアパート。
けして綺麗とは言えないけど、そうそう贅沢も言えないし、貧乏学生としては妥当な所だろう。
「狭いけど上がって?」
玄関を開けて翔くんを招き入れる。
「お、じゃま、します…」
ちょっと引いちゃったかな?
翔くん、お坊っちゃまそうだし…
こんなボロアパートじゃ上がりたくない?
「ごめんね、汚くて」
「ううん。そんなことないよ?
俺の部屋より全然綺麗に掃除してある。凄いね智くん」
「そう?でも、ボロくて吃驚したんじゃない?」
「え?ボロ?このアパート?
ごめん、緊張してて建物よく見てなかった」
ぎこちなかったのは緊張のせいだったのか。
駅に着くと俺を見つけた翔くんが笑顔で駆け寄ってきた。
「ごめんね、待たせちゃった?」
「ふふっ、嬉しくて早く来ちゃった」
なんだろ。今日の翔くんはいつもに増して可愛く見える。
「智くん?」
見とれていると、目の前の翔くんが小首を傾げる。
マジヤベェ…こんなキュートな翔くんとふたりきりで過ごせるなんて夢のよう。
はじめてあった日もふたりきりで夜を過ごしたけど、あの時と今日とじゃ状況は大違い…
今日はちゃんと恋人として会ってるわけだし…
翔くんからお泊まりしたい、みたいな感じだったし…
下心を持つなと言う方が無理だろ…
「智くん?どうしたの?」
「あっ!ううん。何でもないよ?
じゃあ行こうか」
「うん」
流石に手は繋げないけど、ふたり肩を寄せあって歩いていく。
駅から10分ほどの所にあるアパート。
けして綺麗とは言えないけど、そうそう贅沢も言えないし、貧乏学生としては妥当な所だろう。
「狭いけど上がって?」
玄関を開けて翔くんを招き入れる。
「お、じゃま、します…」
ちょっと引いちゃったかな?
翔くん、お坊っちゃまそうだし…
こんなボロアパートじゃ上がりたくない?
「ごめんね、汚くて」
「ううん。そんなことないよ?
俺の部屋より全然綺麗に掃除してある。凄いね智くん」
「そう?でも、ボロくて吃驚したんじゃない?」
「え?ボロ?このアパート?
ごめん、緊張してて建物よく見てなかった」
ぎこちなかったのは緊張のせいだったのか。
