
take a breather
第7章 コイゴコロ
櫻井オススメの料理が次々と提供される
潤の店ほどではないなんて言ってたけど
そんな事はない
出汁の効いた煮浸しやモツ煮込みなんて酒のツマミには最高
アイツの宿泊をなんとか阻止せねばと思っているのに
料理の旨さに酒が進む
「これも旨い…」
ブリ大根の大根を口に入れるとジュワッと汁がしみ出てくる
「よかったぁ
大野さん和食好きそうだったから大丈夫だとは思ったんですけど
実際に食べてもらうまでは緊張しました」
櫻井がホッとした表情を浮かべる
「こんな旨いもの学生の頃頃から食ってたのか、贅沢だな
俺なんて米と塩で過ごした時もあったぞ」
貧乏学生は食費から削らないと他に削るものがない
「毎日じゃないですから
サークルで飲み会とかになるとここを使わせて貰ってました」
岡田も一緒って事だよな
「サークルって何やってたの?」
「軽音です」
「軽音?バンド組んでたって事?」
「はい。子供の頃からピアノを習っていたので、キーボードやってました」
男の子でピアノ…
お坊ちゃんなのか?
「ピアノ以外にも習い事ってしてた?」
「色々習ってましたよ?
塾はもちろん 絵画や剣道もやりましたけど 一番好きだったのはピアノでしたね」
やっぱりお坊ちゃんだったのか…
だから普段の立ち振る舞いも上品に感じるんだ
「はい翔くん、翔くんが好きな茶蕎麦だよ」
「やったぁ、ありがとうございます」
嬉しそうな櫻井を見て、大将もニコッと笑い席を離れていく
「茶蕎麦好きなの?」
「茶蕎麦と言うよりも蕎麦全般が好物なんです
ここではいつもシメに食べてるって決めてるんです」
「へぇ…」
ん?シメ?ヤバいっ!
旨い料理と櫻井の興味深い話を聞いていたら
すっかり忘れてしまった 宿泊阻止!
潤の店ほどではないなんて言ってたけど
そんな事はない
出汁の効いた煮浸しやモツ煮込みなんて酒のツマミには最高
アイツの宿泊をなんとか阻止せねばと思っているのに
料理の旨さに酒が進む
「これも旨い…」
ブリ大根の大根を口に入れるとジュワッと汁がしみ出てくる
「よかったぁ
大野さん和食好きそうだったから大丈夫だとは思ったんですけど
実際に食べてもらうまでは緊張しました」
櫻井がホッとした表情を浮かべる
「こんな旨いもの学生の頃頃から食ってたのか、贅沢だな
俺なんて米と塩で過ごした時もあったぞ」
貧乏学生は食費から削らないと他に削るものがない
「毎日じゃないですから
サークルで飲み会とかになるとここを使わせて貰ってました」
岡田も一緒って事だよな
「サークルって何やってたの?」
「軽音です」
「軽音?バンド組んでたって事?」
「はい。子供の頃からピアノを習っていたので、キーボードやってました」
男の子でピアノ…
お坊ちゃんなのか?
「ピアノ以外にも習い事ってしてた?」
「色々習ってましたよ?
塾はもちろん 絵画や剣道もやりましたけど 一番好きだったのはピアノでしたね」
やっぱりお坊ちゃんだったのか…
だから普段の立ち振る舞いも上品に感じるんだ
「はい翔くん、翔くんが好きな茶蕎麦だよ」
「やったぁ、ありがとうございます」
嬉しそうな櫻井を見て、大将もニコッと笑い席を離れていく
「茶蕎麦好きなの?」
「茶蕎麦と言うよりも蕎麦全般が好物なんです
ここではいつもシメに食べてるって決めてるんです」
「へぇ…」
ん?シメ?ヤバいっ!
旨い料理と櫻井の興味深い話を聞いていたら
すっかり忘れてしまった 宿泊阻止!
