
take a breather
第7章 コイゴコロ
櫻井が『准一さん』と呼んだ人物が
椅子から立ち上がり、櫻井の前に歩いて来た
「急な出張で帰ってきた
明後日にはまたアメリカへ戻るよ」
「そうなんですね
でも吃驚しました。准一さんがいるなんて思ってもみなかったから」
嬉しそうに笑う櫻井
櫻井が誰かと談笑するのはいつもの事だけど
なぜかいつも以上にモヤモヤする
「日本に来るってなった時に連絡しようと思ったんだけど
なんせ急だったから準備にバタついて
こっちに来てから連絡取ろうとしたんだけど、まずは仕事優先だからな
んで、やっと落ち着いたから
お前がここに来るように念力送ってたんだよ
念力が届いたからここに来たんだろ?」
「ははっ、そんな訳ないでしょ
准一さんてば、相変わらず面白いですね」
なんでいつもよりモヤモヤするかわかった
俺といる時よりも櫻井が自然体だからだ
緊張してない、と言うか力が抜けてる感じ
一昨日はガチガチに緊張してて
昨夜は慣れてきたのかいくらか力は抜けてきていた
でも、まだ本当の櫻井の姿ではなくて
相葉と話してる時の櫻井はもっとリラックスしてる
相葉は同じ歳だから仕方ないとしても
この『准一さん』とやらは敬語を使ってるところをみると年上なんだろう
俺と知り合うよりも前からの付き合い…
俺よりも気兼ねなく話すのは当然なんだろうけど
それでもふたりの雰囲気に嫉妬してしまう俺は
器の小さい人間なんだろうか….
椅子から立ち上がり、櫻井の前に歩いて来た
「急な出張で帰ってきた
明後日にはまたアメリカへ戻るよ」
「そうなんですね
でも吃驚しました。准一さんがいるなんて思ってもみなかったから」
嬉しそうに笑う櫻井
櫻井が誰かと談笑するのはいつもの事だけど
なぜかいつも以上にモヤモヤする
「日本に来るってなった時に連絡しようと思ったんだけど
なんせ急だったから準備にバタついて
こっちに来てから連絡取ろうとしたんだけど、まずは仕事優先だからな
んで、やっと落ち着いたから
お前がここに来るように念力送ってたんだよ
念力が届いたからここに来たんだろ?」
「ははっ、そんな訳ないでしょ
准一さんてば、相変わらず面白いですね」
なんでいつもよりモヤモヤするかわかった
俺といる時よりも櫻井が自然体だからだ
緊張してない、と言うか力が抜けてる感じ
一昨日はガチガチに緊張してて
昨夜は慣れてきたのかいくらか力は抜けてきていた
でも、まだ本当の櫻井の姿ではなくて
相葉と話してる時の櫻井はもっとリラックスしてる
相葉は同じ歳だから仕方ないとしても
この『准一さん』とやらは敬語を使ってるところをみると年上なんだろう
俺と知り合うよりも前からの付き合い…
俺よりも気兼ねなく話すのは当然なんだろうけど
それでもふたりの雰囲気に嫉妬してしまう俺は
器の小さい人間なんだろうか….
