
take a breather
第7章 コイゴコロ
櫻井の魅力を隠す事なんて出来ない
だからどんな対処法を考えても意味がない
そう悟った俺は、考えるのをやめた
これからも気を揉む事にはなるだろうけど
それだけ魅力的な人間と付き合ってるってことだし
そんな相手と付き合えるなんて幸せなことなんだ
同性だし、櫻井よりも背が低いし
こんな俺のどこが良かったのか全くもってわからないけど
この奇跡と言っていい程の幸運を手離すつもりはない
それならどうでもいい外野は放っておいて
ふたりのこれからを考えていった方が建設的だ
折角のふたりの時間を思いっきり楽しまないと
そう考えを改めて
ふたりきりのミーティングルームで今日も櫻井を夜メシに誘った
「今日は櫻井の行きつけの店 紹介してよ」
「行きつけですか?」
書類を片付ける手を止め、櫻井が俺を見る
「ん〜…ウチの近所に学生の頃から行ってる店があるんですけど
そこでいいですか?
味は潤さんの料理より落ちるかもしれないですけど」
「いいよ、そこにしよう?
櫻井の行きつけなんだから
不味い訳じゃないだろ?」
「えぇ、俺には十分美味しいです
ただ、二宮さんのお店も潤さんのお店もとても美味しいお店なので
大野さんには物足りないかな、って」
「そんなことないよ
俺自身はそんなグルメじゃないから
ニノの店は松兄の紹介だし
潤は後輩だから良く行かせて貰ってるだけだから
他の店はそんなに知らないんだ」
「そうなんですね?
じゃあ大丈夫かな…
大野さんを幻滅させちゃったら申し訳ないんで」
「恋人なんだからそんな変な気遣うなよ
俺は普段の櫻井を知りたいんだ」
「あ…はい…」
俺から視線を逸らし頬を染める
こんな事にも照れちゃうなんて、ほんと可愛いやつ。
だからどんな対処法を考えても意味がない
そう悟った俺は、考えるのをやめた
これからも気を揉む事にはなるだろうけど
それだけ魅力的な人間と付き合ってるってことだし
そんな相手と付き合えるなんて幸せなことなんだ
同性だし、櫻井よりも背が低いし
こんな俺のどこが良かったのか全くもってわからないけど
この奇跡と言っていい程の幸運を手離すつもりはない
それならどうでもいい外野は放っておいて
ふたりのこれからを考えていった方が建設的だ
折角のふたりの時間を思いっきり楽しまないと
そう考えを改めて
ふたりきりのミーティングルームで今日も櫻井を夜メシに誘った
「今日は櫻井の行きつけの店 紹介してよ」
「行きつけですか?」
書類を片付ける手を止め、櫻井が俺を見る
「ん〜…ウチの近所に学生の頃から行ってる店があるんですけど
そこでいいですか?
味は潤さんの料理より落ちるかもしれないですけど」
「いいよ、そこにしよう?
櫻井の行きつけなんだから
不味い訳じゃないだろ?」
「えぇ、俺には十分美味しいです
ただ、二宮さんのお店も潤さんのお店もとても美味しいお店なので
大野さんには物足りないかな、って」
「そんなことないよ
俺自身はそんなグルメじゃないから
ニノの店は松兄の紹介だし
潤は後輩だから良く行かせて貰ってるだけだから
他の店はそんなに知らないんだ」
「そうなんですね?
じゃあ大丈夫かな…
大野さんを幻滅させちゃったら申し訳ないんで」
「恋人なんだからそんな変な気遣うなよ
俺は普段の櫻井を知りたいんだ」
「あ…はい…」
俺から視線を逸らし頬を染める
こんな事にも照れちゃうなんて、ほんと可愛いやつ。
