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take a breather

第7章 コイゴコロ

相葉にコーヒーを渡し、そそくさと自分のデスクに戻っていく櫻井

そんな櫻井の背中を見ながら相葉がボソッと呟いた

「以前大野さんが言ったの、わかった気がします」

「え…?」

俺なに言った?

「今の翔ちゃん可愛いかった…」

「はっ⁈」

相葉の視線は櫻井に向いたままだ

俺が櫻井のこと可愛いって言ったの覚えていやがったのか…

「お前何言ってんだよ
お前にはニノがいんだろうが」

「もちろん和さんのことは別枠ですよぉ
俺が言ってるのは、翔ちゃんが可愛いっていうのが納得出来たって事です」

ちょっと待て!
俺が櫻井に仕込んだ事ってもしかして逆効果?
触れられても平然としていた方がまだマシだったのか?

良く良く考えてみればそうだよな…
俺が照れてる櫻井を見て可愛いと思うんだから
他の奴らだって同じように思う可能性は大だ

もちろんそいつら相手に照れてる訳じゃない

でも、平然としているよりは反応があった方が可愛いよな
今の相葉がそうだったように…

あぁ…やっちまったぁ…

でも、今後 俺が櫻井に触れないなんてあり得ないし
遅かれ早かれ、いずれはこういう状況になったよな…

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