
take a breather
第7章 コイゴコロ
その日の帰りも櫻井を連れて潤の店へ
「あれ?今日も来てくれたんだ」
まだ少し早い時間
店内には数人の客しかおらず
潤はカウンターから出て 出迎えてくれた
「ん、櫻井がお前の料理気に入ってくれたからな」
「ほんと?櫻井さん」
「はい。他の料理も食べてみたい、って言ったら大野さんが『じゃあ行くか』って言ってくれて」
「いや〜、嬉しいなぁ。そんな事言って貰えると」
潤は笑顔で櫻井の手を取り握る
櫻井は微笑みを浮かべされるがまま
やっぱり面白くない…
俺が気にし過ぎなのか?
握手だってする時もあるさ
でも今、握手は必要か?
日本人だぞ?感謝の言葉を述べるだけで十分だろ
そんな俺の気持ちが表に出ていたのか
「智さん機嫌悪い?」
潤に苦笑いされた
「お前のせいだろうが」
「あ、やっぱり?
この手、ダメだった?」
まだ握りしめてる櫻井の手を少し持ち上げ俺に見せつける
「いつまで握ってるんだよ」
「だって櫻井さんの手、綺麗なんだもん
肌もスベスベしてるし」
潤がもう片方の手で櫻井の手の甲を撫でた
「お前っ!」
語気をちょっと荒げると潤はパッと手を離し可笑しそうに笑った
「これ以上やったら本気でキレられそうだな」
「櫻井に手ぇ出すんじゃねぇって言ったよな?」
「もちろん出しませんよ?
今のは軽い挨拶だろ?」
ニヤっと笑う潤
コイツ絶対俺の反応見て楽しんでやがる!
「あれ?今日も来てくれたんだ」
まだ少し早い時間
店内には数人の客しかおらず
潤はカウンターから出て 出迎えてくれた
「ん、櫻井がお前の料理気に入ってくれたからな」
「ほんと?櫻井さん」
「はい。他の料理も食べてみたい、って言ったら大野さんが『じゃあ行くか』って言ってくれて」
「いや〜、嬉しいなぁ。そんな事言って貰えると」
潤は笑顔で櫻井の手を取り握る
櫻井は微笑みを浮かべされるがまま
やっぱり面白くない…
俺が気にし過ぎなのか?
握手だってする時もあるさ
でも今、握手は必要か?
日本人だぞ?感謝の言葉を述べるだけで十分だろ
そんな俺の気持ちが表に出ていたのか
「智さん機嫌悪い?」
潤に苦笑いされた
「お前のせいだろうが」
「あ、やっぱり?
この手、ダメだった?」
まだ握りしめてる櫻井の手を少し持ち上げ俺に見せつける
「いつまで握ってるんだよ」
「だって櫻井さんの手、綺麗なんだもん
肌もスベスベしてるし」
潤がもう片方の手で櫻井の手の甲を撫でた
「お前っ!」
語気をちょっと荒げると潤はパッと手を離し可笑しそうに笑った
「これ以上やったら本気でキレられそうだな」
「櫻井に手ぇ出すんじゃねぇって言ったよな?」
「もちろん出しませんよ?
今のは軽い挨拶だろ?」
ニヤっと笑う潤
コイツ絶対俺の反応見て楽しんでやがる!
