
take a breather
第1章 Now or Never
その後の俺たちは、寄り添うように眠って、翌日は泊めて貰ったお礼として翔くんと一緒にお店の手伝いをした。
実家に帰る俺を駅まで送ってくれた翔くん。
昨日と同様、人影が全くない道。
手を繋いで駅まで歩いてきた。
もうすぐ電車が来る時間。
「じゃあ、明日待ってるね」
「うん。早めに出るから」
翔くんが明日東京に戻ると言うから、俺も一日前倒しで東京に戻ることにした。
俺の実家のある駅で待ち合わせをして、一緒に帰ろうってことになったんだ。
「あ、電車来ちゃった…」
悲しそうな目でまだ遠くを走る電車を見る翔くん。
明日には会えるのに…そんな表情をする翔くんを愛しいと思った。
「翔くん…」
「ん?」
繋いでいた手を少し引いて、翔くんの体を抱きしめた。
「えっ!智くんっ」
慌てる声を聴いて抱きしめる腕に力を込めた。
「大丈夫、まだ電車からじゃ見えないよ」
「…うん」
翔くんの腕も俺の背中に回る。
それだけで心が跳ねた。
昨日出逢ったばかりの人なのに、こんなにも愛しいと想えるなんて…
電車の音が近付いて来る。
抱きしめていた腕を下ろすと、翔くんもゆっくりと腕を下ろした。
電車が到着し、乗車口が開いた。
「じゃあ、行くね…」
「…うん」
寂しそうな笑みを浮かべる翔くんに、一瞬触れるだけのキスをして電車に乗り込んだ。
手で唇を押さえ、顔を真っ赤に染める翔くん。
「また明日っ!」
「さっ、さとしくんのばかっ!」
『ばか』なんて言ってるけどさ、全然怒ってるようには見えないよ?
明日どんな顔で迎えてくれるのか…ふふっ、楽しみだ!
実家に帰る俺を駅まで送ってくれた翔くん。
昨日と同様、人影が全くない道。
手を繋いで駅まで歩いてきた。
もうすぐ電車が来る時間。
「じゃあ、明日待ってるね」
「うん。早めに出るから」
翔くんが明日東京に戻ると言うから、俺も一日前倒しで東京に戻ることにした。
俺の実家のある駅で待ち合わせをして、一緒に帰ろうってことになったんだ。
「あ、電車来ちゃった…」
悲しそうな目でまだ遠くを走る電車を見る翔くん。
明日には会えるのに…そんな表情をする翔くんを愛しいと思った。
「翔くん…」
「ん?」
繋いでいた手を少し引いて、翔くんの体を抱きしめた。
「えっ!智くんっ」
慌てる声を聴いて抱きしめる腕に力を込めた。
「大丈夫、まだ電車からじゃ見えないよ」
「…うん」
翔くんの腕も俺の背中に回る。
それだけで心が跳ねた。
昨日出逢ったばかりの人なのに、こんなにも愛しいと想えるなんて…
電車の音が近付いて来る。
抱きしめていた腕を下ろすと、翔くんもゆっくりと腕を下ろした。
電車が到着し、乗車口が開いた。
「じゃあ、行くね…」
「…うん」
寂しそうな笑みを浮かべる翔くんに、一瞬触れるだけのキスをして電車に乗り込んだ。
手で唇を押さえ、顔を真っ赤に染める翔くん。
「また明日っ!」
「さっ、さとしくんのばかっ!」
『ばか』なんて言ってるけどさ、全然怒ってるようには見えないよ?
明日どんな顔で迎えてくれるのか…ふふっ、楽しみだ!
