
take a breather
第1章 Now or Never
毛布を捲ると翔くんが隣に横になった。
「大丈夫?ちゃんと被れてる?」
毛布を戻し確認した。
「ん、大丈夫」
翔くんの向こう側に腕を伸ばすと毛布が浮いていた。
「被れてないじゃん…もうちょっとこっちおいでよ」
「…うん」
そう提案すると翔くんが遠慮気味に近づいて来た。
決してやましい気持ちからじゃないぞ。
翔くんに寒い思いさせたくないからだからな。
肩が触れ合う距離。
やましい気持ちは無かった…でも、やっぱり触れればドキドキはする。
意識を他所に移そうと、暗闇の中、唯一見える窓の外に視線を向けた。
「うわっ!」
「えっ?どうしたの?」
「いやっ、星がすっげぇ綺麗でビックリした」
「あぁ〜。智くん、いつもは東京の空しか見てないもんね。
凄いでしょ?ここの星空。
何も邪魔するものが無いからプラネタリウム並みなんだよね」
「うん。星ってこんなにあるんだ…」
「ふふっ。俺ね、子供の頃、この星空見て『東京の空に分けてあげればいいのに』って思ってたんだよ。
同じ数だけ星はあるのにね」
可愛らしい子供の頃の話をする翔くんを横目でチラッと見た。
翔くんの視線も星空に向いていて、満天の星の輝きをその大きな瞳に映していた。
「綺麗、だな…」
「智くん、感動しすぎ」
クスクス笑う翔くん。
「いや、ほんと綺麗…翔くん」
「えっ!?」
驚きの声をあげた翔くんと視線が絡む。
「大丈夫?ちゃんと被れてる?」
毛布を戻し確認した。
「ん、大丈夫」
翔くんの向こう側に腕を伸ばすと毛布が浮いていた。
「被れてないじゃん…もうちょっとこっちおいでよ」
「…うん」
そう提案すると翔くんが遠慮気味に近づいて来た。
決してやましい気持ちからじゃないぞ。
翔くんに寒い思いさせたくないからだからな。
肩が触れ合う距離。
やましい気持ちは無かった…でも、やっぱり触れればドキドキはする。
意識を他所に移そうと、暗闇の中、唯一見える窓の外に視線を向けた。
「うわっ!」
「えっ?どうしたの?」
「いやっ、星がすっげぇ綺麗でビックリした」
「あぁ〜。智くん、いつもは東京の空しか見てないもんね。
凄いでしょ?ここの星空。
何も邪魔するものが無いからプラネタリウム並みなんだよね」
「うん。星ってこんなにあるんだ…」
「ふふっ。俺ね、子供の頃、この星空見て『東京の空に分けてあげればいいのに』って思ってたんだよ。
同じ数だけ星はあるのにね」
可愛らしい子供の頃の話をする翔くんを横目でチラッと見た。
翔くんの視線も星空に向いていて、満天の星の輝きをその大きな瞳に映していた。
「綺麗、だな…」
「智くん、感動しすぎ」
クスクス笑う翔くん。
「いや、ほんと綺麗…翔くん」
「えっ!?」
驚きの声をあげた翔くんと視線が絡む。
