
take a breather
第1章 Now or Never
カレーを前に手を合わせる。
「「いただきます」」
スプーンで掬い口に入れると、懐かしい家庭の味。
「うまっ!」
「良かった。みっちゃんの料理って『これぞ家庭料理』って感じだからさ、食べるとホッとするんだよね」
「わかるっ!昨日、今日とおせちばっか食ってたから、余計にホッとするというか、旨く感じるのかも」
「うん、うん」
それに翔くんと食べてるからだろうけどね。
ごはんを食べて皿を洗い終わると、翔くんが煎れてくれたお茶を飲みながらお互いの趣味や学校のことを語り合った。
「そろそろ寝よっか?」
「おっ!もうこんな時間」
時計の針はとっくにてっぺんを超え、もうすぐ2時になろうとしてる。
楽しい時間はあっという間に過ぎてしまった。
湯飲みを片付けに行った翔くんが毛布を一枚持って現れた。
「ごめんね、被るものがこれしかないんだ。
だから、みっちゃんがエアコン付けたまま寝なさいって」
「俺は大丈夫。屋根のあるところで寝られるだけで十分だよ。
だから、それは翔くんが使って?」
「そんなわけいかないよ。
俺が泊まってって言ったのに、智くんが風邪でもひいたら…」
「俺、馬鹿だから風邪ひかないんだよ」
「俺も馬鹿だから引かないもん」
翔くんも負けじと言い張る。
こりゃ困ったな…
「じゃあさ…一緒に被る?」
「…うん」
ある限りの座布団を集め敷き詰めた。
「電気消すね?」
翔くんが電気のスイッチを押し、窓から入る明かりだけを手掛かりに戻ってきた。
「「いただきます」」
スプーンで掬い口に入れると、懐かしい家庭の味。
「うまっ!」
「良かった。みっちゃんの料理って『これぞ家庭料理』って感じだからさ、食べるとホッとするんだよね」
「わかるっ!昨日、今日とおせちばっか食ってたから、余計にホッとするというか、旨く感じるのかも」
「うん、うん」
それに翔くんと食べてるからだろうけどね。
ごはんを食べて皿を洗い終わると、翔くんが煎れてくれたお茶を飲みながらお互いの趣味や学校のことを語り合った。
「そろそろ寝よっか?」
「おっ!もうこんな時間」
時計の針はとっくにてっぺんを超え、もうすぐ2時になろうとしてる。
楽しい時間はあっという間に過ぎてしまった。
湯飲みを片付けに行った翔くんが毛布を一枚持って現れた。
「ごめんね、被るものがこれしかないんだ。
だから、みっちゃんがエアコン付けたまま寝なさいって」
「俺は大丈夫。屋根のあるところで寝られるだけで十分だよ。
だから、それは翔くんが使って?」
「そんなわけいかないよ。
俺が泊まってって言ったのに、智くんが風邪でもひいたら…」
「俺、馬鹿だから風邪ひかないんだよ」
「俺も馬鹿だから引かないもん」
翔くんも負けじと言い張る。
こりゃ困ったな…
「じゃあさ…一緒に被る?」
「…うん」
ある限りの座布団を集め敷き詰めた。
「電気消すね?」
翔くんが電気のスイッチを押し、窓から入る明かりだけを手掛かりに戻ってきた。
