
take a breather
第27章 Turning Up
目の前に広がる紅葉を楽しみながら、いろは坂をくねくねと登り、ようやく辿り着いた目的地
「上がってくる時に見えた紅葉も良かったけど
ここで見る紅葉も素敵ですね」
「でも、本当はもう少し早い時期の方が見頃なんだけどね」
「そうですか?十分綺麗ですけど
こんな紅葉見たことない」
山の上には湖があって、その湖面に映る紅葉
ここならではの景色
「あ、智さん。あれ、乗りません?
湖から見る景色も良さそう」
翔くんが指さしたのは、湖に浮かぶスワンボート
「うん、いいね。行こう
スワンボート乗るのなんて、何年ぶりだろ」
「乗ったことあるんですか?」
「子供の頃、公園の池でお父さんと乗ったことある
あの時は、必死に漕いで汗だくになったな」
「そんなに大変?俺、乗ったことないからわからないけど」
「子供だったからね
今はそんなでもないと思うよ?」
「よかった…
でもそうですよね、汗だくになる乗り物を、敢えてデートで乗らないですよね」
「デ、デート⁈」
翔くんの方を見ると、キョトンとした表情をしている
「あれ?違う?
俺の中ではスワンボートはデートの定番の乗り物だという認識なんですけど」
「あ…定番の話ね?」
びっくりした…翔くんが僕とデートしてるつもりでいてくれてるのかと思った
そんなわけないのに…
それにしても、翔くんって落ち着いていて大人びているとは思ってたけど
知識も大人…ってか、ちょっと古い?
スワンボートが恋人たちの定番の遊びって、いつの時代よ…
「上がってくる時に見えた紅葉も良かったけど
ここで見る紅葉も素敵ですね」
「でも、本当はもう少し早い時期の方が見頃なんだけどね」
「そうですか?十分綺麗ですけど
こんな紅葉見たことない」
山の上には湖があって、その湖面に映る紅葉
ここならではの景色
「あ、智さん。あれ、乗りません?
湖から見る景色も良さそう」
翔くんが指さしたのは、湖に浮かぶスワンボート
「うん、いいね。行こう
スワンボート乗るのなんて、何年ぶりだろ」
「乗ったことあるんですか?」
「子供の頃、公園の池でお父さんと乗ったことある
あの時は、必死に漕いで汗だくになったな」
「そんなに大変?俺、乗ったことないからわからないけど」
「子供だったからね
今はそんなでもないと思うよ?」
「よかった…
でもそうですよね、汗だくになる乗り物を、敢えてデートで乗らないですよね」
「デ、デート⁈」
翔くんの方を見ると、キョトンとした表情をしている
「あれ?違う?
俺の中ではスワンボートはデートの定番の乗り物だという認識なんですけど」
「あ…定番の話ね?」
びっくりした…翔くんが僕とデートしてるつもりでいてくれてるのかと思った
そんなわけないのに…
それにしても、翔くんって落ち着いていて大人びているとは思ってたけど
知識も大人…ってか、ちょっと古い?
スワンボートが恋人たちの定番の遊びって、いつの時代よ…
