
take a breather
第25章 P・A・R・A・D・O・X
翌日、目が覚めたのは昼近い時間
重い体を動かしキッチンへ
勿論、家の中に両親の姿はなく
ダイニングテーブルの上に書き置きがあった
『食べられるかわからないけど
オムライス作ったから
食べる時は電子レンジでチンして食べてね』
食欲がないから好物を用意してくれたのか
母さんの気遣いに感謝して、オムライスを電子レンジに入れる
温まるまでの間に顔を洗おうと、洗面台に向かった
鏡に映った俺の顔は、浮腫んで目蓋が腫れていた
夕方までに引くかな…
こんな顔、母さんが見たらまた心配する
冷たい水で顔を洗いキッチンへ戻ると、丁度出来上がりを知らせる音が鳴った
ケチャップを掛け一口頬張る
うん…大丈夫…食欲は出てきた
オムライスをキレイに平らげ、食器を水に浸す
大丈夫…時間が経てば全てが元に戻る
まだ痛みを訴える胸も
時間が経てば、自然治癒してくれるだろう
階段を上っていると、スマホの着信音が聞こえた
電話の着信を知らせる音だ…
急いで駆け上がりスマホを手に取る
画面に表示されているのは『大野先生』
メッセージに既読も付かないから心配して掛けて来たのか
こんな事なら返信しておけば良かった…
出るか出ないか迷ってるうちに、着信音が切れた
また掛かって来ても困るから、返信だけ入れておこう
『ご心配をおかけしました
昨夜ゆっくり休んだので、もう大丈夫です』
送信すると、すぐに既読が付き返信が返ってくる
『良かった
あまり無理せず、勉強頑張って』
既読だけ付けて返信はしなかった
これで大野先生から連絡が来ることもなくなるだろう…
重い体を動かしキッチンへ
勿論、家の中に両親の姿はなく
ダイニングテーブルの上に書き置きがあった
『食べられるかわからないけど
オムライス作ったから
食べる時は電子レンジでチンして食べてね』
食欲がないから好物を用意してくれたのか
母さんの気遣いに感謝して、オムライスを電子レンジに入れる
温まるまでの間に顔を洗おうと、洗面台に向かった
鏡に映った俺の顔は、浮腫んで目蓋が腫れていた
夕方までに引くかな…
こんな顔、母さんが見たらまた心配する
冷たい水で顔を洗いキッチンへ戻ると、丁度出来上がりを知らせる音が鳴った
ケチャップを掛け一口頬張る
うん…大丈夫…食欲は出てきた
オムライスをキレイに平らげ、食器を水に浸す
大丈夫…時間が経てば全てが元に戻る
まだ痛みを訴える胸も
時間が経てば、自然治癒してくれるだろう
階段を上っていると、スマホの着信音が聞こえた
電話の着信を知らせる音だ…
急いで駆け上がりスマホを手に取る
画面に表示されているのは『大野先生』
メッセージに既読も付かないから心配して掛けて来たのか
こんな事なら返信しておけば良かった…
出るか出ないか迷ってるうちに、着信音が切れた
また掛かって来ても困るから、返信だけ入れておこう
『ご心配をおかけしました
昨夜ゆっくり休んだので、もう大丈夫です』
送信すると、すぐに既読が付き返信が返ってくる
『良かった
あまり無理せず、勉強頑張って』
既読だけ付けて返信はしなかった
これで大野先生から連絡が来ることもなくなるだろう…
