
take a breather
第25章 P・A・R・A・D・O・X
「もうお昼過ぎてるけど、時間大丈夫?」
先生の部屋の時計を見ると12時を過ぎてた
「あっ!すみません、こんなに時間掛けちゃって
先生もお昼ごはんの時間ですよね
もう失礼しますね」
「あ…違うんだ
櫻井くんが、まだ大丈夫なようなら
お昼ごはんの準備しようかな、って思ったんだけど、どう?」
『どう?』って…
「あの…それは、大野先生の手料理を食べさせて貰えるって事ですか?」
「期待させてごめん…」
先生が苦笑いする
そりゃそうか、そんな図々しい…
「手料理って言える程の物じゃない…
暑いから、そうめんでも茹でようかな、って…
それで良いならご馳走するけど」
期待外れじゃないじゃん!
「全然良いです!
やっぱり夏はそうめんですよね!」
「そんなに喜んで貰えるなら良かった
頂き物なんだけど、美味しいそうめんがあるんだ
すぐ用意するから、ちょっと待ってて」
「はいっ」
いくらでも待つ、ってか、待ちたい!
少しでも長い時間を、大野先生と共有したい
「出来たよ〜」
数分後、先生がガラスの器に入ったそうめんを持って戻ってきた
ご丁寧に氷まで浮かべてあるし
薬味もネギだけじゃなく、大葉とすりごままで
「うわっ、美味そう〜」
「お腹すいたでしょ?さ、食べよう」
麺汁の入った器と箸を俺の前にセットしてくれた
薬味を入れて…
「いただきますっ」
「どうぞ召し上がれ」
そうめんをつゆに付け、一気にすする
「うまっ!」
「だろ?」
ニコニコと笑いながら、先生もそうめんをすすった
「うんっ、うまっ!」
そうめんその物も美味いけど
先生とふたりで食べてるから、なお美味い
百回以上は食べているそうめんの中で、間違いなく一番美味いそうめんだな
先生の部屋の時計を見ると12時を過ぎてた
「あっ!すみません、こんなに時間掛けちゃって
先生もお昼ごはんの時間ですよね
もう失礼しますね」
「あ…違うんだ
櫻井くんが、まだ大丈夫なようなら
お昼ごはんの準備しようかな、って思ったんだけど、どう?」
『どう?』って…
「あの…それは、大野先生の手料理を食べさせて貰えるって事ですか?」
「期待させてごめん…」
先生が苦笑いする
そりゃそうか、そんな図々しい…
「手料理って言える程の物じゃない…
暑いから、そうめんでも茹でようかな、って…
それで良いならご馳走するけど」
期待外れじゃないじゃん!
「全然良いです!
やっぱり夏はそうめんですよね!」
「そんなに喜んで貰えるなら良かった
頂き物なんだけど、美味しいそうめんがあるんだ
すぐ用意するから、ちょっと待ってて」
「はいっ」
いくらでも待つ、ってか、待ちたい!
少しでも長い時間を、大野先生と共有したい
「出来たよ〜」
数分後、先生がガラスの器に入ったそうめんを持って戻ってきた
ご丁寧に氷まで浮かべてあるし
薬味もネギだけじゃなく、大葉とすりごままで
「うわっ、美味そう〜」
「お腹すいたでしょ?さ、食べよう」
麺汁の入った器と箸を俺の前にセットしてくれた
薬味を入れて…
「いただきますっ」
「どうぞ召し上がれ」
そうめんをつゆに付け、一気にすする
「うまっ!」
「だろ?」
ニコニコと笑いながら、先生もそうめんをすすった
「うんっ、うまっ!」
そうめんその物も美味いけど
先生とふたりで食べてるから、なお美味い
百回以上は食べているそうめんの中で、間違いなく一番美味いそうめんだな
