
take a breather
第25章 P・A・R・A・D・O・X
「とりあえず、ここにある物を全部出してみた
足りなければ家から持って来ないとね」
「まだあるんですか?」
「うん。まだまだあるよ
ここにあるのは、ここで描いた物だけだから
学生時代に描いた物は、家に置いてある」
「へぇ…観てみたいなぁ…」
大野先生が学生の頃に描いた作品
「失礼しまーすっ!わぁ、凄い!」
突然の大声に驚き、入口を見た
あ…アイツ、確か2年で生徒会副会長の…
「小瀧くん、本当にこんなんでいいのかな?」
「いいに決まってるじゃないですかー
どれもこれも素晴らしい作品です!」
元気な奴だな…
しゃべる言葉、全部がちょっと煩い
「文化祭近くになったら美術室に移動させるから
ちょっと足りなそうだから、家からも持ってくるね」
「よろしくお願いします!
何かあったら俺も手伝うので、いつでも声掛けてください
俺も文化祭の準備で夏休み後半からは、毎日のように学校に来てますから
家からの搬入も手伝いますよ!」
「んふっ、ありがと」
家からの搬入って事は、大野先生の家に行くって事?
いいなぁ…俺も手伝いたい…
けど、俺と大野先生の接点は、表向き何もないから『手伝います』とは言えない
「それでは、連絡お待ちしてます!
失礼しました!」
思いっきり勢いよく礼をして出て行った
「元気な奴ですね」
「ふふっ、ほんと…
若いっていいねぇ…エネルギーが漲ってる」
大野先生が優しい眼差しで、奴が出て行ったドアを見つめてる
ただそれだけの事なのに…胸が苦しい
足りなければ家から持って来ないとね」
「まだあるんですか?」
「うん。まだまだあるよ
ここにあるのは、ここで描いた物だけだから
学生時代に描いた物は、家に置いてある」
「へぇ…観てみたいなぁ…」
大野先生が学生の頃に描いた作品
「失礼しまーすっ!わぁ、凄い!」
突然の大声に驚き、入口を見た
あ…アイツ、確か2年で生徒会副会長の…
「小瀧くん、本当にこんなんでいいのかな?」
「いいに決まってるじゃないですかー
どれもこれも素晴らしい作品です!」
元気な奴だな…
しゃべる言葉、全部がちょっと煩い
「文化祭近くになったら美術室に移動させるから
ちょっと足りなそうだから、家からも持ってくるね」
「よろしくお願いします!
何かあったら俺も手伝うので、いつでも声掛けてください
俺も文化祭の準備で夏休み後半からは、毎日のように学校に来てますから
家からの搬入も手伝いますよ!」
「んふっ、ありがと」
家からの搬入って事は、大野先生の家に行くって事?
いいなぁ…俺も手伝いたい…
けど、俺と大野先生の接点は、表向き何もないから『手伝います』とは言えない
「それでは、連絡お待ちしてます!
失礼しました!」
思いっきり勢いよく礼をして出て行った
「元気な奴ですね」
「ふふっ、ほんと…
若いっていいねぇ…エネルギーが漲ってる」
大野先生が優しい眼差しで、奴が出て行ったドアを見つめてる
ただそれだけの事なのに…胸が苦しい
