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take a breather

第23章 証

〈智サイド〉

過去の自分相手にヤキモチ妬くって…
どんだけ俺の事、独占したいの?
思わず顔が緩む

まぁ、人のことを言えた立場じゃないが…

実の姪っ子…しかもまだ7歳の子供相手に、本気でヤキモチ妬くんだから

わかってたけど、俺も相当だよな…

翔が不意に俺の手を握る

握ったその手を愛しそうに見る翔は、艶っぽくって…

過去のお前は可愛かったけど
今のお前はそれに磨きをかけたよ

その表情だけで俺を魅了するんだから…

「やっとふたりきりになれたんだから
思いっきり触れ合おう?」

「はい…」

繋いだ手を引き寄せ、ベッドに横になる

俺の上に覆い被さる翔…

見つめ合ってると、自然に距離が近くなり唇が重なった

翔の頭に手を回し
離れないように押さえつけ、翔の唇の感触を味わった

初めてした時と変わらない
ふっくらと、弾力のある唇…

唇で、優しく何度も食む

「んっ…ふ…」

漏れる甘い吐息…

体を反転させ、翔をベッドに寝かせた

俺を見上げる翔は、無言で俺を誘う

紅潮した頬、潤んだ瞳、薄く開かれた唇は濡れて艶めく…

ゆっくりと近付いていくと、唇が更に開き、薄紅色の舌が俺の侵入を待ち構えている

舌先で翔の舌に触れれば、巻きつくように絡ませてくる
と、同時に翔の腕が俺の首に巻きついた

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