
take a breather
第23章 証
〈智サイド〉
ようやくいつもの生活に戻れる…
ねぇちゃんたちを見送るとホッと息を吐いた
「悪かったな、今日一日…」
翔に詫びを入れると、『楽しめた』と返してくれた
確かに…絵莉がいたから知ることもあったな…
「今度ふたりで楽器屋行こうな」
ピアノを弾くあの姿を、是非この場所で独り占めしたいものだ…
「ありがとうございます」
翔と並んでソファーに座った
ついでに気になった事を聞いておこう
「他は?何か欲しい物ある?」
「他ですか?」
欲しい物があっても今まで言わないでいた翔…
遠慮するなと言ったけど、こちらから聞かなきゃ言わない気がする
考え込んでるみたいなのに、いつまで経っても返事が返ってこない
「翔?」
「いいえ…今のところ特には…
何かあれば、その時は言いますね」
なんか怪しいなぁ…あの長考
それなのに『ない』なんて…
本当はあるのに言えない?
まぁ、おいおい聞いていくか…
ピアノなんて高価な物を買いに行こうと言った後で
すぐ次の物なんて、言いづらい所もあるだろうし
念押しだけしておくか
「うん、わかった。遠慮するなよ?
本当にダメな時はダメって言うから
俺も、何かあれば翔に許可取るし
この家はふたりの家なんだから、どんな事でも話し合おうな?」
「はい」
「よしっ!じゃあ風呂入って来ちゃうな
今日は早く休みたい」
朝からお預けくらったからな
そんな俺の考えを知ってか知らずか
翔は笑顔で見送ってくれる
「いってらっしゃい」
「ん、いってくる」
ようやくいつもの生活に戻れる…
ねぇちゃんたちを見送るとホッと息を吐いた
「悪かったな、今日一日…」
翔に詫びを入れると、『楽しめた』と返してくれた
確かに…絵莉がいたから知ることもあったな…
「今度ふたりで楽器屋行こうな」
ピアノを弾くあの姿を、是非この場所で独り占めしたいものだ…
「ありがとうございます」
翔と並んでソファーに座った
ついでに気になった事を聞いておこう
「他は?何か欲しい物ある?」
「他ですか?」
欲しい物があっても今まで言わないでいた翔…
遠慮するなと言ったけど、こちらから聞かなきゃ言わない気がする
考え込んでるみたいなのに、いつまで経っても返事が返ってこない
「翔?」
「いいえ…今のところ特には…
何かあれば、その時は言いますね」
なんか怪しいなぁ…あの長考
それなのに『ない』なんて…
本当はあるのに言えない?
まぁ、おいおい聞いていくか…
ピアノなんて高価な物を買いに行こうと言った後で
すぐ次の物なんて、言いづらい所もあるだろうし
念押しだけしておくか
「うん、わかった。遠慮するなよ?
本当にダメな時はダメって言うから
俺も、何かあれば翔に許可取るし
この家はふたりの家なんだから、どんな事でも話し合おうな?」
「はい」
「よしっ!じゃあ風呂入って来ちゃうな
今日は早く休みたい」
朝からお預けくらったからな
そんな俺の考えを知ってか知らずか
翔は笑顔で見送ってくれる
「いってらっしゃい」
「ん、いってくる」
