
take a breather
第23章 証
〈智サイド〉
翔は気を遣ったんだろう
野菜をしまうと、リビングに行ってしまった
広いキッチンじゃないからな
子供とは言え、3人で作業するには狭い
途中、翔の様子を覗きに行くと
ソファーに横になって寝ていた
ゆっくり過ごす予定の日だったから
午前中からの外出は疲れたか…
昨夜の疲れが残っていただろうし
翔に寄り添うようにして寝そべっているブルー
「今だけだぞ?」
本当なら、その場所に居ていいのは俺だけなんだから
「ミィ」
翔を起こさないように
小さな声でブルーに告げ、静かに立ち去った
「どう?智。美味しそう?」
キッチンに戻ると絵莉が盛り付けしたサラダを俺に見せる
「ん、旨そう」
至ってシンプルなグリーンサラダ
それでも、トマトやブロッコリーなどの配置が良く、綺麗に盛り付けられている
「翔くんも喜んでくれるかな…」
またも気になる、絵莉の翔への気遣い
「喜ぶと思うぞ?
絵莉…お前、だいぶ翔の事気に入ったんだな」
さり気なく聞いてみた
「ん…だって、よく見ると翔くんってイケメンでしょ?
それに、智よりも洋服のセンスありそうだし
ピアノも弾けてカッコいいじゃない?
何よりも優しいし…」
なんだなんだ?照れ臭そうにモジモジして…
それじゃまるで…
「智。わたし、智のフィアンセやめる」
「ちょっと待て、お前まさか…」
「ごめんね、智。わたし、翔くんのお嫁さんになる」
「はぁ⁈」
やっぱりか…
なんか途中から嫌な予感がしたんだよ…
絵莉のキラキラした瞳が翔に向いてたから
俺との結婚を早々に諦めて欲しいとは思っていたけど
その矛先が翔に向いたら意味がないじゃないか
翔は気を遣ったんだろう
野菜をしまうと、リビングに行ってしまった
広いキッチンじゃないからな
子供とは言え、3人で作業するには狭い
途中、翔の様子を覗きに行くと
ソファーに横になって寝ていた
ゆっくり過ごす予定の日だったから
午前中からの外出は疲れたか…
昨夜の疲れが残っていただろうし
翔に寄り添うようにして寝そべっているブルー
「今だけだぞ?」
本当なら、その場所に居ていいのは俺だけなんだから
「ミィ」
翔を起こさないように
小さな声でブルーに告げ、静かに立ち去った
「どう?智。美味しそう?」
キッチンに戻ると絵莉が盛り付けしたサラダを俺に見せる
「ん、旨そう」
至ってシンプルなグリーンサラダ
それでも、トマトやブロッコリーなどの配置が良く、綺麗に盛り付けられている
「翔くんも喜んでくれるかな…」
またも気になる、絵莉の翔への気遣い
「喜ぶと思うぞ?
絵莉…お前、だいぶ翔の事気に入ったんだな」
さり気なく聞いてみた
「ん…だって、よく見ると翔くんってイケメンでしょ?
それに、智よりも洋服のセンスありそうだし
ピアノも弾けてカッコいいじゃない?
何よりも優しいし…」
なんだなんだ?照れ臭そうにモジモジして…
それじゃまるで…
「智。わたし、智のフィアンセやめる」
「ちょっと待て、お前まさか…」
「ごめんね、智。わたし、翔くんのお嫁さんになる」
「はぁ⁈」
やっぱりか…
なんか途中から嫌な予感がしたんだよ…
絵莉のキラキラした瞳が翔に向いてたから
俺との結婚を早々に諦めて欲しいとは思っていたけど
その矛先が翔に向いたら意味がないじゃないか
