
take a breather
第23章 証
〈智サイド〉
翔が絵莉を実家に連れて行くだと?
俺でさえ行った事ないのに?
いつか、パートナーとして、翔のご家族に挨拶に行く事を考えてはいる
翔が望まないなら、パートナー宣言はしなくてもいい
でも、ご両親とは会っておきたい
まだこの事は翔には伝えてないけど
そろそろ話してもいい頃だな…
付いて行きたいと言われても厄介だから
絵莉に聞かれないように、翔の耳元で小声で言った
「いつか…俺も連れて行ってくれよな、翔の実家」
「え?智さんもグランドピアノに興味があるんですか?」
トンチンカンな答え…
コイツ、こういうとこ、本当に鈍感
「違うって…」
ちゃんと話し合わないと駄目みたいだな
ウチに帰って、ゆっくり話そう
今はもうひとつ気になった事を聞く
「ピアノ…持って来られないなら、買おうか…」
「え?買うんですか?」
「うん、そう…
すげぇ楽しそうに弾いてたから
ピアノ好きなんだな、って思ってさ」
「好きですけど…」
好きと言う割には、いい顔しない?
遠慮してるのかな…
「リビングなら置くスペースあるし、音も消せるんだろ?
周りの家にも迷惑掛からない」
「でも…」
まだ躊躇ってる…なんでだ?
「何か問題ある?」
「これ以上俺の物を増やして、智さんの家が狭くなるのは
智さんに迷惑なんじゃ…」
翔のその言葉に思わず溜息をついてしまった
「智さん?」
言った本人はわかってないよなぁ…
『智さんの家』って…
いつまで経っても嫁(正確には嫁じゃないけど)に来たとは思ってくれないんだ
ちょっとへこむ…
「あの家は、もう俺の家じゃなくて、ふたりの家だろ?
あ、ブルーもいるから3人か…」
堪らず、俺の思いを伝えた
「あ…」
翔がハッとした表情をした
わかって貰えたみたいだ
よかった…これで否定されたら、立ち直れなかったかも
「だろ?」
念押しするように翔に聞く
「…はい」
嬉しそうに微笑む翔に、俺も嬉しくなった
翔が絵莉を実家に連れて行くだと?
俺でさえ行った事ないのに?
いつか、パートナーとして、翔のご家族に挨拶に行く事を考えてはいる
翔が望まないなら、パートナー宣言はしなくてもいい
でも、ご両親とは会っておきたい
まだこの事は翔には伝えてないけど
そろそろ話してもいい頃だな…
付いて行きたいと言われても厄介だから
絵莉に聞かれないように、翔の耳元で小声で言った
「いつか…俺も連れて行ってくれよな、翔の実家」
「え?智さんもグランドピアノに興味があるんですか?」
トンチンカンな答え…
コイツ、こういうとこ、本当に鈍感
「違うって…」
ちゃんと話し合わないと駄目みたいだな
ウチに帰って、ゆっくり話そう
今はもうひとつ気になった事を聞く
「ピアノ…持って来られないなら、買おうか…」
「え?買うんですか?」
「うん、そう…
すげぇ楽しそうに弾いてたから
ピアノ好きなんだな、って思ってさ」
「好きですけど…」
好きと言う割には、いい顔しない?
遠慮してるのかな…
「リビングなら置くスペースあるし、音も消せるんだろ?
周りの家にも迷惑掛からない」
「でも…」
まだ躊躇ってる…なんでだ?
「何か問題ある?」
「これ以上俺の物を増やして、智さんの家が狭くなるのは
智さんに迷惑なんじゃ…」
翔のその言葉に思わず溜息をついてしまった
「智さん?」
言った本人はわかってないよなぁ…
『智さんの家』って…
いつまで経っても嫁(正確には嫁じゃないけど)に来たとは思ってくれないんだ
ちょっとへこむ…
「あの家は、もう俺の家じゃなくて、ふたりの家だろ?
あ、ブルーもいるから3人か…」
堪らず、俺の思いを伝えた
「あ…」
翔がハッとした表情をした
わかって貰えたみたいだ
よかった…これで否定されたら、立ち直れなかったかも
「だろ?」
念押しするように翔に聞く
「…はい」
嬉しそうに微笑む翔に、俺も嬉しくなった
