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take a breather

第23章 証

〈智サイド〉

お子さまランチを見て、瞳をキラキラさせる翔

オムライスの注文の時といい、どうしてお前はそんなに可愛いんだ?

そんな顔されたら、作ってやりたくなるじゃん、お子さまランチ

「ウチで作ってやるよ、お子さまランチ」

そう伝えると
翔は頬をピンクに染め、照れながら答える

「…はい、お願いします…」

うーん…今すぐにでも作ってやりたい…

食後の飲み物とプリンをニノ自ら運んで来た

「はい、デザート」

翔の前にも置かれたプリン

「ん?俺からのサービス
それ食べて頑張って」

俺には絶対見せないであろう笑顔を翔に向ける

まぁ、ニノの事だから、相葉から何かしら聞いて、心配してくれたんだろう

翔の性格を良くわかってるからな…

それに応えるように、穏やかな笑顔を見せる翔

本当なら俺がその笑顔を引き出したいのに…
今は俺が翔を落ち込ませる原因を作ってる事がもどかしい

だからつい愚痴が漏れた

「ニノって、ホント翔には甘いよなぁ…」

「ふふっ、そうですね
でも、あまり優しくされると雅紀に恨まれそう」

プリンを食べる翔はしあわせそう…

「その前に俺もな?」

お前にそんな顔させるニノを恨みたくなる

「智さんも食べたかったですか?プリン
半分食べます?口つけちゃいましたけど…」

まーったくわかってないな、コイツ…

「そっちじゃねぇよ…
でも一口食わせて?」

「いいですよ?」

本当ならお仕置きしたい所だけど
今日は、お前に食べさせて貰うプリンで許してやるよ

「うんっ!うまいっ!」

最高に甘くて旨いプリンだよ

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