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take a breather

第23章 証

〈翔サイド〉

智さんに服を脱がされた

胸を弄られ恥ずかしいのに、やめて欲しくない気もして…

このまま抱かれちゃうのかなぁ、なんて頭の片隅で考えたりもするんだけど
でもすぐ隣の部屋には絵莉ちゃんが…

体が段々熱くなって来た
これ以上されたら本当にマズい…

「さと、しさん…も、これ以上は…」

本気の思いで訴える

ようやく手が止まり、離れたかと思ったら胸に強く吸い付いつかれた

「んっ!」

軽く痛みが走ったソコ

「今夜の予約のしるし。ご期待に添えて、夜はイヤって程抱いてやる」

「期待なんてしてません…」

本当は少ししてるけど
恥ずかしくて『してる』なんて絶対に言えない

「そう?でも、予約はしたからな?」

「ん…」

小さく頷いて答える事しか出来なかった

俺の服を拾い、着替えを手伝ってくれた智さんは、なんだかご機嫌に見えた

「じゃあ、行くか。絵莉がお待ちかねだ」

智さんのせいじゃん…って言いたい所だけど
俺もちゃんとストップ掛けられなかったし、同罪か…

リビングに戻ると、絵莉ちゃんはまだブルーと遊んでた

「絵莉、行くぞ」

「は〜い。ブルーまた遊ぼうね」

「ミィ」

絵莉ちゃんが立ち上がると、智さんがしゃがんでブルーをひと撫でした

「悪かったなブルー、お疲れさん。ゆっくり休め」

「ミァ〜」

智さんを見上げ、嬉しそうに鳴く

3人で玄関に向かうと、ブルーが付いて来てお見送りしてくれる

「ブルー、行ってくるね。お留守番よろしく」

ブルーの頭を撫でると『ミァ』と鳴いた
『任せといて』とでも言っているのだろう

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