テキストサイズ

take a breather

第23章 証

ふたりで着替えをする為に寝室へ向かった

着ていたシャツを脱ぎ、クローゼットの中の洋服を探す智さん

そんな姿でさえカッコ良くて
今日何度目かの胸の高鳴りを感じる

「今日も暑くなりそうだなぁ…」

呟きながら、手にしたシャツに袖を通す

そんなに鍛えている訳でもないのに
智さんのカラダは引き締まっていてカッコいい…

シャツを着る仕草とカラダに見惚れていると、智さんから不意に呼ばれた

「翔?どうした?着替えないの?」

「え…あっ、着替えますっ」

ぼーっと眺めている所を見られた…恥ずかしい

慌ててクローゼットの中から服をチョイスする

選んだ服を手にして振り返ると、既に着替えを終えた智さんがすぐ後ろに立っていた

「わっ…」

あまりの近さに驚く

「着替え、手伝ってやるよ」

ニコッと笑った智さんが
俺の手から洋服を奪い、ベッドの上に置くと
俺のシャツの裾に手を掛けた

「えっ⁉︎…いえ!ひとりで出来ますから」

シャツの裾を掴み、脱がされないように押さえた

着替えるには脱がなきゃならないのはわかってる
でも智さんに脱がされるのは、変に意識して恥ずかしい…

いつもは一緒に着替えても
こんな風に着替えを手伝うなんて言った事もないのに、なんで⁈

ストーリーメニュー

TOPTOPへ