
take a breather
第21章 Be with you
「ただいま」
「え?って、あれ?風呂、行かなかったんですか?」
みんなが部屋を出て、ひとりやる事もないから
ベッドの上で寝転んでスマホを弄っていると、10分程で戻ってきた櫻井さん
「行ってきたよ?髪、濡れてるだろ?」
しっとりと湿った髪
確かに洗った後みたいだけど…
体を起こしベッドの上に座った
「早くないですか?」
「早く戻るって言ったじゃん」
「そうですけど、こんなに早く戻るとは思ってなかったんで…」
「髪と体洗うだけなら、こんなもんだろ?」
確かに…俺もそれぐらいで出てきた
でも、相葉さんと一緒に行ったから
もう少し時間が掛かると思ってた
「早く戻ってきちゃ駄目だった?」
「いえっ、駄目じゃないです」
首を横にブンブンと振り否定する
寧ろ、早く戻って来て欲しいと思ってたくらいだし?
「そっか」
櫻井さんは、ベッドの横を通り
荷物の中からドライヤーを出した
「ちゃんと持って来てるんですね」
「え?あ、これ?」
櫻井さんがドライヤーを指差す
「はい。俺、いつも自然乾燥なんで」
「そうなんだ。俺は子供の頃から乾かしてたから、持って来て当然の物なんだよね」
「俺も小さい時は親に乾かして貰ってましたけど
じっとしているのが嫌で早い段階でやめちゃいました」
「そう?髪乾かして貰うのって気持ちよくない?
流石にこの年じゃ、やって貰う事無いけどさ
美容室に行った時、やって貰うと眠くなる」
「それはわからなくもないですけど…」
「だろ?」
ドライヤーのコンセントを差し、椅子に座る櫻井さん
「やってあげましょうか?」
「何を?」
「髪、乾かしてあげましょうか?」
「え?いいの?」
「いいですよ?それくらいどうって事ないんで」
約束通り早く帰って来てくれたんだ
それくらいの事してあげたい
ってか、俺がしたい
「え?って、あれ?風呂、行かなかったんですか?」
みんなが部屋を出て、ひとりやる事もないから
ベッドの上で寝転んでスマホを弄っていると、10分程で戻ってきた櫻井さん
「行ってきたよ?髪、濡れてるだろ?」
しっとりと湿った髪
確かに洗った後みたいだけど…
体を起こしベッドの上に座った
「早くないですか?」
「早く戻るって言ったじゃん」
「そうですけど、こんなに早く戻るとは思ってなかったんで…」
「髪と体洗うだけなら、こんなもんだろ?」
確かに…俺もそれぐらいで出てきた
でも、相葉さんと一緒に行ったから
もう少し時間が掛かると思ってた
「早く戻ってきちゃ駄目だった?」
「いえっ、駄目じゃないです」
首を横にブンブンと振り否定する
寧ろ、早く戻って来て欲しいと思ってたくらいだし?
「そっか」
櫻井さんは、ベッドの横を通り
荷物の中からドライヤーを出した
「ちゃんと持って来てるんですね」
「え?あ、これ?」
櫻井さんがドライヤーを指差す
「はい。俺、いつも自然乾燥なんで」
「そうなんだ。俺は子供の頃から乾かしてたから、持って来て当然の物なんだよね」
「俺も小さい時は親に乾かして貰ってましたけど
じっとしているのが嫌で早い段階でやめちゃいました」
「そう?髪乾かして貰うのって気持ちよくない?
流石にこの年じゃ、やって貰う事無いけどさ
美容室に行った時、やって貰うと眠くなる」
「それはわからなくもないですけど…」
「だろ?」
ドライヤーのコンセントを差し、椅子に座る櫻井さん
「やってあげましょうか?」
「何を?」
「髪、乾かしてあげましょうか?」
「え?いいの?」
「いいですよ?それくらいどうって事ないんで」
約束通り早く帰って来てくれたんだ
それくらいの事してあげたい
ってか、俺がしたい
