
take a breather
第21章 Be with you
「じゃあ、お願いしようかな」
ベッドから下りて櫻井さんの後ろに立つ
「悪いな」
櫻井さんからドライヤーを受け取った
「いいえ、昨日助けてもらったお礼です」
「実際はお礼されるような事してないんだけどね」
「でも、助けてくれたんですよね?」
スイッチを入れ、櫻井さんの髪に風を当てる
その瞬間、フワッとシャンプーの香りが漂った
昨日の香りはやっぱりシャンプーだったか…
「んー、風呂の中から大野の事を引き揚げるまではしたんだけど
俺、パニクっちゃって…
その後の指示を出したのは二宮なんだ
自分は先生呼びに行くから、雅紀には俺の服を取りに行くように言って
俺には、大野の事見てるように、って…
服がずぶ濡れだから、浴室から出る事も出来なかったし
だから、本当にお礼すべきは二宮なんだよね」
「そうだったんですか…
でも櫻井さんが浴室覗いてくれなかったら溺れ死んでたかも知れないんで
やっぱり櫻井さんのおかげですよ」
「覗いておいて良かった
マジ、ビビったかんね?あの時…
ほんと、お前にはドキドキさせられっぱなしだよ」
はて?他に何かやらかしたっけ?
昨日のこと以外、思い当たる事はないんだけど…
「他にもありました?ドキドキさせた事?」
櫻井さんの髪に触れ、乾いたのを確認しスイッチを切った
「い〜っぱいある。初めて見た時からドキドキしたもん」
「初めてって、入学式の日ですか?」
櫻井さんが振り返り、俺を見上げる
「いいや、その前。試合観に行ったって言っただろ?あの時からだよ」
ベッドから下りて櫻井さんの後ろに立つ
「悪いな」
櫻井さんからドライヤーを受け取った
「いいえ、昨日助けてもらったお礼です」
「実際はお礼されるような事してないんだけどね」
「でも、助けてくれたんですよね?」
スイッチを入れ、櫻井さんの髪に風を当てる
その瞬間、フワッとシャンプーの香りが漂った
昨日の香りはやっぱりシャンプーだったか…
「んー、風呂の中から大野の事を引き揚げるまではしたんだけど
俺、パニクっちゃって…
その後の指示を出したのは二宮なんだ
自分は先生呼びに行くから、雅紀には俺の服を取りに行くように言って
俺には、大野の事見てるように、って…
服がずぶ濡れだから、浴室から出る事も出来なかったし
だから、本当にお礼すべきは二宮なんだよね」
「そうだったんですか…
でも櫻井さんが浴室覗いてくれなかったら溺れ死んでたかも知れないんで
やっぱり櫻井さんのおかげですよ」
「覗いておいて良かった
マジ、ビビったかんね?あの時…
ほんと、お前にはドキドキさせられっぱなしだよ」
はて?他に何かやらかしたっけ?
昨日のこと以外、思い当たる事はないんだけど…
「他にもありました?ドキドキさせた事?」
櫻井さんの髪に触れ、乾いたのを確認しスイッチを切った
「い〜っぱいある。初めて見た時からドキドキしたもん」
「初めてって、入学式の日ですか?」
櫻井さんが振り返り、俺を見上げる
「いいや、その前。試合観に行ったって言っただろ?あの時からだよ」
