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take a breather

第21章 Be with you

昨日と同じように、俺たちの前の席を2つ確保

配膳が終わった相葉さんと櫻井さんがその席にやって来た

当然、俺の前には櫻井さんが座る

「お疲れ様です」

「ほんと疲れた…
俺、料理苦手だからさぁ
練習の方がまだ楽かも…」

苦笑いを浮かべるも、しっかりと俺の顔を見て話してくれる

「翔ちゃん、何するのも危なっかしくて
見てるこっちがヒヤヒヤだったよ」

「雅紀があれこれ言うから
どうしていいか、わからなくなるんだろ?」

「だって、早く作らないと人数分作り終わらなくなるじゃん」

「もっと簡単なメニューにすれば良かったんだよ
二宮が好物だって理由だけで、ハンバーグに決めちゃうんだもん」

「すみません…俺のせいで」

ニノが申し訳なさそうに謝った

「あぁ、二宮は悪くないから気にするな
雅紀が二宮にいいカッコしたいだけなんだから」

「そりゃそうでしょ!
好きな人にはよく見られたい!」

「まぁ、わかるけど…」

櫻井さんも知ってる?ニノと相葉さんの関係

昨夜のやり取りを聞いてれば、わかるだろうけど
やっぱり、聞いてたって事なのかな


『いただきます』の挨拶で、早速ハンバーグを口に放り込むニノ

「美味いっ!」

「でしょでしょ?愛情をたっぷり込めて、頑張って作ったんだから
おおちゃんは?どう?」

「美味しいですよ、形はイマイチですけど」

ニノのハンバーグは綺麗な楕円形
それに比べて俺のは丸とは言い難い歪な形…

「…ごめん、それ丸めたの多分俺だ…」

目の前の櫻井さんが小さくうな垂れた

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