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『ありがとっ』　

お礼を言うとニノの寝ているベッドに上がり込んだ

『ふふっ…ニノちゃん、可愛い…』

『なにもしないって、いった…』

『こんなのしてる内に入らないよ』

『んっ…』

何してんだっ⁈相葉さんとニノ⁈

相葉さんが横を向いてるから、相葉さんの背中しか見えない

『ねぇ…チュウしていい？』

え…チュウってキス？
相葉さん、ニノにキスしようとしてんのか？

『…だめ』

だよな…当然そう答えるよな

でも相葉さんってニノの事、そういう想いで見てたのか…

道理で異常なまでの可愛がりようだった訳だ

ニノはわかってるってのかなぁ…相葉さんの想い

じゃなきゃ、もっと動揺するよな？
『キスしていい？』なんて聞かれたら…

『んっ…もぉ…駄目って言ったのに…』

ニノの苦情が聞こえた

『言ったのに』って事は、したのか？キス⁈

でも、本気のダメ出しじゃねぇな…

なんなら喜んでねぇか？
ニノの声が少し甘えてるように聞こえる

ドキドキしながらふたりの会話に聞き耳を立てていると
俺の寝ているベッドが軋んだ

俺は動いていない
櫻井さんが寝返りでも打ったのか？

『もう終わり…』

ニノの甘い声…アイツ、こんな声出せるのか…

『ん、これで最後ね』

『んっ…』

クチュッと水気を含む音が聴こえる

所謂ディープキス？

マジか…あのふたり、いつの間にそんな関係になってたんだ？

またも軋むベッド…

もしかして、櫻井さんも起きてる？

小声でやり取りしてたけど
静かな空間には十分響いてるからな…キスの音