
take a breather
第21章 Be with you
「二宮、ここ空けるから、こっちの机使って?」
「は〜い、了解です」
櫻井さんは問題集とノートを鞄にしまうと
もう1組の机に移動した
「大野はこっち」
隣の椅子をポンポンと叩く
「あっ、はいっ」
鞄から課題を取り出し、櫻井さんの隣に座った
問題集とノートを机の上に広げると、櫻井さんが少し近付き問題集を覗き込む
その瞬間、いい香りがフワッと漂ってきた
いつもと違う匂い…
練習帰りの時も、良い匂いはする
汗拭きシートなのか制汗スプレーなのかは知らないけど、ミント系の爽やかな香り
でも、今香ったのは、少し甘めの匂い…
ボディソープ?それともシャンプー?
シャワーしたのかな?
シャワー…
ヤバい!想像するだけでドキドキして、鼻血が出そう
「大野?始めないの?
それとも、最初からわからない?」
声を掛けられ、慌てて頭の中から妄想を振り払う
「はい…わかりません」
問題に目なんて通してないけど、きっとわからない
「そっか…これはね…」
櫻井さんが丁寧に説明してくれる
授業を聞くより全然わかりやすいかも…
ひとりでやるよりも、断然早く宿題が終わった
「わからないとこあれば、また教えるからいつでも言って?」
「ありがとうございます
わかりやすくて、スゲェ勉強になりました」
「英語は単語が出来ないとどうにもならないから、単語だけは自力で何とかしろよ?」
「はい」
「よし、じゃあ今日はおしまいっ」
櫻井さんの手が俺の頭をクシャっと撫でる
たったそれだけなのに、凄いご褒美貰ったみたいに嬉しい
「は〜い、了解です」
櫻井さんは問題集とノートを鞄にしまうと
もう1組の机に移動した
「大野はこっち」
隣の椅子をポンポンと叩く
「あっ、はいっ」
鞄から課題を取り出し、櫻井さんの隣に座った
問題集とノートを机の上に広げると、櫻井さんが少し近付き問題集を覗き込む
その瞬間、いい香りがフワッと漂ってきた
いつもと違う匂い…
練習帰りの時も、良い匂いはする
汗拭きシートなのか制汗スプレーなのかは知らないけど、ミント系の爽やかな香り
でも、今香ったのは、少し甘めの匂い…
ボディソープ?それともシャンプー?
シャワーしたのかな?
シャワー…
ヤバい!想像するだけでドキドキして、鼻血が出そう
「大野?始めないの?
それとも、最初からわからない?」
声を掛けられ、慌てて頭の中から妄想を振り払う
「はい…わかりません」
問題に目なんて通してないけど、きっとわからない
「そっか…これはね…」
櫻井さんが丁寧に説明してくれる
授業を聞くより全然わかりやすいかも…
ひとりでやるよりも、断然早く宿題が終わった
「わからないとこあれば、また教えるからいつでも言って?」
「ありがとうございます
わかりやすくて、スゲェ勉強になりました」
「英語は単語が出来ないとどうにもならないから、単語だけは自力で何とかしろよ?」
「はい」
「よし、じゃあ今日はおしまいっ」
櫻井さんの手が俺の頭をクシャっと撫でる
たったそれだけなのに、凄いご褒美貰ったみたいに嬉しい
