無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

そうして迎えた2泊3日の合宿

初日の今日は授業があったから、通常の練習とさほど差はなかった

しかも、夕食の当番だったから、殆ど練習に参加してないと言ってもいいくらい

「さ〜、飯だ飯〜！」

「今日はカレーかぁー」

「腹減ったぁー」

練習が終わり、続々と食堂にやってくる部員たち

一列に並び、カレーを受け取りに来る
その列に櫻井さんの姿があった

「お疲れ様です」

「今日は大野特製のカレーだね
ずっと楽しみにしてたんだ」

櫻井さんからのこんな些細なひとことでも嬉しくなっちゃうんだから
恋って不思議だよなぁ…

「おかわりもあるんで、いっぱい食ってください」

「ん、そうさせて貰うよ」

ニコっと笑って去って行った

櫻井さんにも食べて貰えると思うと、作る時も気合入ったかんね

好きな人がいると、色んな所に影響出るんだな
日々の生活自体が楽しくなるというか、何事にもやる気が出て充実してる

部員全員に配り終わり、当番の俺たちもカレーを持って空いてる席に着く

ニノと一緒に空いてる席を探そうとしたら、相葉さんの声が聞こえた

「ニノちゃん、おおちゃん、こっちこっち」

相葉さんの前に空いてる２つの席
ニノの為に取っておいたのか

「智、行こう」

「おう」

ふたりでその席に向かった訳だけど
もちろん相葉さんの隣には櫻井さんが座ってて
相葉さんの前にニノが座るから、当然俺は櫻井さんの前

俺の作ったカレーを目の前で食べるのか
嬉しいけど、ちょっと緊張…