無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

ニノの助言はいつも正しい…

再確認するのに、そう時間は掛からなかった

枠を取っ払って、櫻井さんと接するようになり
俺の想いは、やはり恋なんだと自覚するまで、あっという間だった

櫻井さんに会えると思うだけで、毎日ドキドキワクワクが止まらない

今日は、どんな表情を見せてくれるんだろう、とか
今日は、どんな話をしようかな、とか…

そんなウキウキ状態だから、ニノには伝えるまでもなく
俺の想いが恋心だと認めた事はすぐにバレた

「さすが順応性がいいね」

「褒めてんの？」

「もちろんだよ
その順応性と運動神経のおかげで、智は強くなれたんだから
あ、でも、櫻井さんに想いを伝えるのは少し待ちなよ？
智がふられたらペアに亀裂が入るからね」

俺も伝える気はなかったけどさ…

「ならなんで、俺に気持ち自覚させたんだ？」

「ん？ふたりを強くする為
好きな人の為なら、より頑張れるだろ？」

なるほど…俺たちが強くなる為のニノの戦略だったのか

俺の恋心が櫻井さんを勝たせたいと思った原因なら
それを邪魔する想いになっちゃダメだよな

『勝たせる』って言い出した者の責任として、結果を出さなきゃ