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take a breather

第20章 I seek

この先進むなら
あいつらに貰った物を使った方がいいんだろう

「翔くん、体冷えちゃうから
一度お風呂に入ろうか」

「ん…」

翔くんに湯舟に入って貰って
俺は自分の体を洗う

翔くんはちょっと疲れたのか
大人しく湯舟に浸かってた

体を洗い終わり、俺が湯舟に入ろうとすると
翔くんが前にずれて、翔くんの後ろに俺の入るスペースを作ってくれる

無意識なんだろうけど
翔くんの中でも、俺と翔くんの立ち位置が出来てるのかな?

翔くんの後ろに座り
翔くんのお腹の前で手を組んだ

翔くんは俺に凭れ掛かろうとはせず俯き加減…

グイッと腰を引き寄せようとするのに
力を入れて抵抗する

やっぱり嫌なのか?

「智くん…あのさ…」

「ん?なに?」

「ずっと当たってるんだよね…智くんの…」

「へ?…あ…」

完全にではないけど
ずっと勃ち上がってる俺のモノ…

「ごめん、気持ち悪いよな」

腕の力を緩め翔くんから体を離すと
翔くんが勢いよく振り返る

「あっ、いや!違う!
俺ばっかり気持ち良くして貰っちゃってるから
早く智くんにも気持ちよくなって貰いたい
だから…その…もう、出た方が…」

翔くんの顔が紅く染まっていく
それって…そういうことでいいんだよね?

「うん…出よっか」

立ち上がり、翔くんに手を差し出すと
翔くんがその手を握る

「…うん」

翔くんの体の水気をバスタオルで拭き取り、自分の体も軽く拭く

そのまま何も身につけず
翔くんの手を取り、寝室へと向かった

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